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詩『忘却:For Forgetting』

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    なにもかもわすれてしまうこと
    よかったことも わるかったことも
    うれしかったことも かなしかったことも
    ありとあらゆるすべて それまでのすべてを一切わすれてしまうこと

    でも それでおわるわけではない
    だから そこからはじまるわけでもない
    原点回帰でもないし 債務相殺というわけでもない

    むしろ負債だけがのこっている
    そしてその負債をおのれに都合よく - そう、わすれてしまったのだ
    わずかばかりの資産はのこっているのかもしれない
    しかしそんな資産も金輪際活用することもできはしない - だって、わすれてしまったのだから

    ただここにたちすくんで これからおこるだろうことに身悶える
    予感と不安にばかりさいなまれるのはけっしてはじめての体験ではない
    だが、それすらもわたしはわすれてしまっているのだ
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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