詩『くろいみず:Black Water』
2018.06.03 Sunday
わたしのからだにふかくしずかによどんでいる
身をきればながれるのはあかい血だ
かなしみになみだすればあおい涙だ
とんではねてにじむのはさわやかな汗だろう
けっしてくろくはない けっしてあふれだすこともない
だけれどもその日いちにちがおわればしずかに蓄積される
そしておりとなってわたしをせめるのだ
もちろんその主張を無視するのはかんたんだ
そしてほとんどのひとがそうしてくらしていきている
ひとはそれを経験ともよび たまりにたまったにこごりのようなそれを
ことほいでいる
そうおもえばおもうほど、よどみはふかく
くぐもったこえとしてからだのなかにひびくのだ
それでいいのか、と
身をきればながれるのはあかい血だ
かなしみになみだすればあおい涙だ
とんではねてにじむのはさわやかな汗だろう
けっしてくろくはない けっしてあふれだすこともない
だけれどもその日いちにちがおわればしずかに蓄積される
そしておりとなってわたしをせめるのだ
もちろんその主張を無視するのはかんたんだ
そしてほとんどのひとがそうしてくらしていきている
ひとはそれを経験ともよび たまりにたまったにこごりのようなそれを
ことほいでいる
そうおもえばおもうほど、よどみはふかく
くぐもったこえとしてからだのなかにひびくのだ
それでいいのか、と