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詩『くろいみず:Black Water』

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    わたしのからだにふかくしずかによどんでいる

    身をきればながれるのはあかい血だ
    かなしみになみだすればあおい涙だ
    とんではねてにじむのはさわやかな汗だろう
    けっしてくろくはない けっしてあふれだすこともない

    だけれどもその日いちにちがおわればしずかに蓄積される
    そしておりとなってわたしをせめるのだ

    もちろんその主張を無視するのはかんたんだ
    そしてほとんどのひとがそうしてくらしていきている

    ひとはそれを経験ともよび たまりにたまったにこごりのようなそれを
    ことほいでいる

    そうおもえばおもうほど、よどみはふかく
    くぐもったこえとしてからだのなかにひびくのだ

    それでいいのか、と
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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