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詩『空白:A Blank Point』

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    ふときづくともうこんな時間 そのかん、わたしは一体なにをやっていたのか
    ずるずるっとたぐりよせる記憶には整合性がいっさいない
    そんなことにそんなにもながい時間、かかずらってきたのか

    あれとあれとあれとあれをやるそのあいだ、そうそのあいだだ

    もちろん、ひとつおわってひとつはじまるそのあいだに、むだなときはある
    それがなければすこしつらい それがあるからやっとやりすごせる
    しかしすでにそれは自覚している

    ふときづくとわたしはそこにいる そのまえはあそこにいた
    そのあいだがぽっかりとあいている

    なにもなければそれで心配
    わたしは意識もうしなってそこにきてしまったのか

    とどこおおりなくなされていればそれで不安
    わたしは無意識のうちにすべてをとりおこなってしまったのか

    いずれにしてもおもいかえすこともできない
    そうして記憶のそこのぬけおちたあなばかりがいくつも わたしのあとにつづいている
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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