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"I'm So Lonesome I Could Cry" by Cassandra Wilson(『泣きたいほどの淋しさだ』by カサンドラ・ウィルソン)

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    夜は淋しい。そして、淋しい夜は、やさしい。もし、今の淋しさを昼間の雑踏の中で感じたら、...。あぁ、そんな事を考えるのはよそう。今はただ、泣きたいほどに淋しいんだ。それで、充分じゃあないか。それは、十分すぎるほどだよ。
    哀しげに夜鷹が舞っている
    空を羽搏くのには憂鬱だとも言いたげだ
    夜汽車の汽笛が低く響く
    あぁ、あまりに寂しくて泣きたくなってしまう


    夜がこんなにも永いなんて初めて知った
    時は這うかの様に、ゆっくりと進み
    月は雲間に逃げ込んでしまう
    まるで、その涙で濡れた顔を隠すかの様に


    駒鳥が啼くのを聴いたことはあるかい
    そう、枯葉が舞い墜ちる、あの頃にさ
    もし、そんな経験があるのなら、
    生きる目的を見失っているからだよ
    独りぼっちで泣きたいくらいにね


    静寂の中で、星々が堕ち
    赤紫色に空が明けてくる頃
    きみを喪った意味を自問する
    あぁ、あまりに寂しくて泣きたくなってしまう


    歌詞だけ読むと、とても哀しい歌の様に読めますが、なぜか、その哀しさに包み込まれると、こころが落ち着いてくるから不思議です。

    オリジナルはカントリー・シンガーのハンク・ウィリアムス / Hank Williams。以来、時代やジャンルを超えて、様々なシンガーに歌い継がれて来ました。
    蛇足だけれども、カサンドラ・ウィルソン / Cassandra Wilsonは、ジャズ系の黒人女性シンガーです。

    わたしが初めてこの曲に接したのは確か、カウボーイ・ジャンキーズ / Cowboy Junkiesの『トリニティ・セッション / The Trinity Session』というアルバム(このアルバム自体『泣きたいほどの淋しさだ / I'm So Lonesome I Could Cry』な状況下でレコーディング / Recorded Live With One Stereo Microphone Direct To Tapeされたのですが)。

    歌は、愛するヒトを喪った哀しみを切々と語ります。しかし、何故だか想うのです。それとは逆ではないのか、と。
    つまり、歌の主人公が語りかけている相手、己の下から離れていってしまったその恋人の立場に立って、唄っている、そんな印象があるのです。
    そう、主人公は、己だけが独りぼっちだと想っていますが、実は、この歌に登場する鳥々や星々や(汽車に乗る)人々はすべて皆、ひとりぼっち。

    別れた「きみ」も、「独りぼっちで泣きたいくらい / I'm So Lonesome I Could Cry」なんです。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:07 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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