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『二十歳の自画像(青の時代の自画像)』 by パブロ・ピカソ

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    深い蒼を背景に佇む若い男が独り。その蒼はほの暗い一方で、何故か、蒼い炎がゆらめいている様にも観える。その蒼い輝きを受けた男性の顔も蒼白だ。しかし、彼のこころの中に蠢くものは、その蒼さと相反するものかもしれない。彼は黙って、ぢっと、観ているモノを凝視している。まるで、こちらの内心のかすかな揺れをも、観逃すまいとするかの様に。


    作品名:二十歳の自画像(青の時代の自画像)
        Autoportrait, 1901
    画 家:パブロ・ピカソ
        Pablo Picasso
    美術館:ピカソ美術館フランス共和国パリ
        Musee national Picasso Paris, Paris, France


    パブロ・ピカソ / Pablo Picassoの「青の時代 / Blue period」のひとつ。
    1901年現在、20歳になった画家自身を描いた作品です。
    その時代の代表的な作品のひとつ『海辺の貧しき人々 / The Tragedy』は、以前こちらで紹介しましたが、その作品に象徴される様に、「青の時代 / Blue period」は、社会や人生のネガティヴな側面をとことんに追求した作品ばかりです。

    生・老・病・死 / Dukkha....。
    画題となったネガティヴなものものは、画家自身の周囲の至る所に見受けられるばかりか、画家自身も売れない画家でした。

    だからと言って、画家自身の内面にまでも、そんなネガテヴィティが入り込んでしまったのか。と問えば、否、と答えたくなります。
    この作品から伺われるのは、強い意志の顕われと、事実を直視する鋭い視線です。

    だからこそ、「青の時代 / Blue period」の「青 (プロシア青 / Prussian Blue)」とは何か、それが常に問われます。
    ネガテヴィティの表出、その為だけに、画家がこの色彩を選んだのではない、それが確かなだけに。

    下に掲載するのは、「青の時代 / Blue period」に先立つ事、1896年に描かれた『父ホセの肖像 / Portrait Of The Artist's Father』。
    彼が育った街、バルセロナ / Barcelonaにあるピカソ美術館 / Museu Picassoに収蔵されたこの作品は、青を基調にしていて、徹底的なリアリズムで描かれています。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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