<< April 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 『魔法(マジック)』 by ジョン・マクラッケン | main | "Gymnopedie No. 1" composed by Erik Satie, performed by Pascal Roge(『ジムノペディ第一番』 作曲:エリック・サティ 演奏:パスカル・ロジェ) >>

背景『☆雨(青緑)』を使って今度は空蝉になってみたるいです

0
    rui's avatar is supported by colomo / ?FiveAny,inc.

    前回の短編集『堤中納言物語 / Tsutsumi Chunagon Monogatari』の中の一篇『虫愛づる姫君 / Mushi Mezuru Himegimi : The Princess Who Loved Insects』に引き続いて、今回は紫式部 / Murasaki Shikibuは『源氏物語 / The Tale Of Genji』第3帖『空蝉 / Utsusemi : Shell Of The Locust』に登場するヒロインのひとり、空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellに扮してみました。

    何故、背景『☆雨(青緑)』を使ったのかと言うと、空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellは第2帖『帚木 / Hahakigi : Broom Tree』の有名なシーン『雨夜の品定め』の中で語られる「中の品」の女性だからです。
    梅雨の夜、宮中の物忌みに籠っている光源氏 / Hikaru Genjiのもとに、頭中将 / Toh no Chujoが訪問し、その場に居合わせた左馬頭 / Sama no Kamiと藤式部丞 / Fujishikibu no Jou、この四人の男性がああでもないこうでもないと恋愛体験や女性論を交わすのです。
    そこで頭中将 / Toh no Chujoが語ったのが、「中の品」の女性の素晴らしさでした。

    当時、光源氏 / Hikaru Genjiはまだ十代。まだまだ恋愛経験も浅い彼は、「中の品」の女性に妄想を逞しくしてしまいます。

    そんな時に出逢ったのが、受領の妻である空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shell。しかも、現在は落剥していますが、基を質せば、中納言兼衛門督の娘。父の早い死で後ろ盾を喪った結果として、現在の境遇があります。己の不幸を嘆きながらも、生まれの良さによるのか、聡明で立ち居振る舞いも申し分ありません。
    ある意味で、頭中将 / Toh no Chujoの語る「中の品」の理想像の様な女性です。
    光源氏 / Hikaru Genjiでなくとも、空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellに陶然としてしまうかもしれません。



    しかも、光源氏 / Hikaru Genjiの激しい求愛を、彼女は断り続けます。何故ならばふたりの身分があまりに違うから。ある夜に邂逅してしまったふたりですが、光源氏 / Hikaru Genjiを振り切って、逃げてゆくのです。彼の手許には空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellが纏っていたたった一枚の薄衣だけが遺ります。

    空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな
     Beneath a tree, a locust's empty shell.Sadly I muse upon the shell of a lady.
    空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな
     The dew upon the fragile locust wing / Is lost among the leaves. Lost are my tears.

    この事件の後にふたりが交わした歌です。そして、空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellは、受領である夫に従って彼の任地へと旅立ってゆくのです。

    源氏物語 / The Tale Of Genji』には、数多くの魅力的な女性が登場しますが、光源氏 / Hikaru Genjiが想いを馳せながらも、彼にこころなびかなかった数少ない女性のひとりが空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shell。
    彼女の心中を想うと、何故だか、哀しくも羨ましくも感じられます。

    若い光源氏 / Hikaru Genjiにとっては、青春を謳歌する真夏の恋。
    しかし、最期の衣を脱ぎ捨てて脱皮してしまった空蝉 / Utsusemi : Lady Of The Locust Shellにとっては、恐らく最期の恋。永い地中での生活も果ててみれば、大空を自由に舞える日々もごく僅か。
    短い夏の夜の夢の様なものだったのかもしれません。

    背景『☆雨(青緑)』とは、例えればこんな光景でしょうか?
    presented by Haruppi・razoku - san thanx!

    るい rui, the creature 4 =OyO= * avatar : myself * 13:30 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 13:30 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ