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『天人唐草』 by 山岸涼子

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    山岸涼子の作品はコワいよ。
    それはふつうのホラーとは違ったこわさ。もちろん、ふつうのホラーの様に、幽霊や妖怪は出てくる作品もあるけど。
    けれども、山岸涼子の作品は人間がコワい。人間の心の奥底にあるモノ、それが描かれてます。
    天人唐草」は、古風な家庭環境とそこでの厳しい躾/教育の中で成長した、女性の悲劇を描いた名作。
    両親を信じ、己が育った環境と周囲の生活との差異に気がつかず、ただ彼らが与えるものだけを信じて、彼女は成長していく。
    彼女を教え導いていた父親に、理想の男性像を見いだしていた主人公。だが、その父親自らの(あまりにも男性的な)行為によって、一挙に虚飾が剥がれ落ちる。偶像自らの手によってその理想像を破壊された瞬間、彼女の自我が崩壊し始める。
    悲劇というにはあまりに痛々しくも残酷なラストは、みるものを、戦慄させる。

    イヌフグリ」という禁句とそれに代って、彼女に提供された言葉「天人唐草」。
    その言葉自身が持つ美しさと、現実と乖離したイメージが、作品全体の基調となっている。

    special thanx 2 tatuki-san(the dragon with hope) & ringo hime-san(princess apple)


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 19:28 * comments(2) * trackbacks(1) * -

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      comments

      >龍希さん

      マンガやアニメだと公開されている画像がなくて、今回のも結構さがしちゃいました。
      夏目漱石の『こころ』の話だけれども、「先生」と出会う青年=「私」がいるでしょ? 物語的には「先生」の遺書、「先生」と「K」と「御嬢さん(=奥さん)」だけで成立するのに、なんで青年=「私」が絡んでこなければならなかったのか?
      きっと、漱石は、あの二つの死を突き放しているのよ。 
      Comment by るい @ 2006/02/20 12:58 AM
      初めて画像見れたぁ♪こんな絵なんだね!!?面白そう(*゜▽゜)HP見に来てくれてありがとう♪こころで死ななきゃいけなかったっと言うよりも己の罪悪感とかで生きて行く程の強さがなかったからじゃないかなぁ?死にたくなったから死んだのかもだけど(T^T)
      Comment by 龍希-tatuki- @ 2006/02/20 12:38 AM
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      trackbacks

      イヌフグリ=天人唐草

       お酒を飲んでしまったら、ブログを書く気が失せてしまったので、この間ドライブに行ったときに、車をとめた空き地にオオイヌフグリという花の群生をデジカメで撮ったのでアップしてお茶を濁すことにしよう。イヌフグリとは犬のキ○タ○のことだが、なんでこんな可憐な
      From 素直研究所 @ 2006/03/12 10:46 PM
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