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『余暇:ルイ・ダヴィッド讃』 by フェルナン・レジェ

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    まるで記念写真の撮影の様に居並ぶ6人の男女。夫婦だろうか親子だろうか兄弟だろうか恋人達だろうか。いろいろな空想が産まれる年齢の異なる男女が6人。旧くからのつきあいだろうか、偶々この地で出逢って懇意になったのだろうか。
    花は咲き、小鳥が飛び交うある晴れたの日の午下がりのスナップ。


    作品名:余暇:ルイ・ダヴィッド讃
        Les Loisirs : Hommage a Louis David
    画 家:フェルナン・レジェ
        Fernand Leger
    美術館:パリ国立近代美術館ポンピドゥー・センター
        フランス共和国パリ
        Musee National d'Art Moderne, Centre Pompidou,
        Paris, France


    フェルナン・レジェ / Fernand Legerという画家は、そこに描かれているモノモノが総て円筒形や円錐で構成されている様なイメージで、その上に全体が金属的な重々しい色彩に彩られているという印象があったので、この作品を初めて観た時は驚いたのでした。
    描かれているヒトビトの肌合いや、描かれているモノモノの質感は、わたしのイメージにあるフェルナン・レジェ / Fernand Legerそのものだけれども、軽やかで明るい彩りに溢れています。

    この明るさや華やいだ印象はどこから産まれたのか、というと、そのヒントはもう一枚の同画題の作品にあるのかもしれません。
    『赤い背景の余暇 / Les Loisirs sur fond rouge』(邦題はわたしが訳出したものです)。南仏はニース / Niceにあるフェルナン・レジェ美術館 / Musee National Fernand Legerに収蔵されています。
    わたしがこの作品を知る事になった『世界名画の旅 2 フランス編 II』(朝日文庫)では、フェルナン・レジェ / Fernand Legerのこの2枚の制作エピソードが紹介されています。
    それによると、画家は赤い方のヴァージョンの思わしくなさに失望して、青い方のヴァージョンの制作にとりかかっていた、というのです。
    余暇:ルイ・ダヴィッド讃 / Les Loisirs : Hommage a Louis David』にあって『赤い背景の余暇 / Les Loisirs sur fond rouge』にないもの、それはなんでしょうか。

    そのエピソードを語る当時の館長は、次の様に語っています。
    「レジェが苦しんでいたのは、コントラスト(対照)だ。彼の表現の武器は色のコントラスト、形のコントラストなんだ」

    ところで、作品中央で座っている女性が手にしている紙状のものに書かれている言葉は「ルイ・ダヴィッド讃 / Hommage a Louis David」。作品のサヴ・タイトルはここからとられています。
    ジャック=ルイ・ダヴィッド / Jacques Louis Davidと言えば、『レカミエ夫人の肖像 / Portrait de Madame Recamier』(記事はこちら)や『ナポレオンの聖別式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠 / Le Sacre de Napoleon』(記事はこちら)を描いた画家です。なぜ、彼の名がここに登場するのでしょうか。
    きっとジャック=ルイ・ダヴィッド / Jacques Louis Davidが描いた数多くの歴史的事件や歴史的人物の肖像に匹敵するのが、この作品である、そんな自負が画家にはあるのだと思います。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 12:51 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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