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『大バーゼルの死』 by ヨハン・ルドルフ・ファイヤーアーベント

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    ソレは常に共にあって、つかず離れず、戯ける様に戯れる様にいるのでした。その振舞はあたかも、王に媚びへつらうかの様に付き従う道化の様でもあり、不案内な土地を訪なう旅人の道先案内人の様でもありました。だから、行きたい処へはどこでも赴く事は可能でしたし、向かいたい所へはどこでも訪ねる事も可能でした。
    でも、たったひとつ。
    ソレから逃れる事も出来ませんし、それから逃げる事も出来ません。
    いつかは〜ソレはその時を既に知っているのかもしれませんが〜ソレが導くたったひとつの場所へ向かわなければならないのです。
    王であろうと旅人であろうと、わたしであろうと、あなたであろうと。


    作品名:大バーゼルの死
        "Der Prediger Totentanz" oder "Der Tod von Basel"
    画 家:ヨハン・ルドルフ・ファイヤーアーベント
        Johann Rudolf Feyerabend
    美術館:バーゼル歴史博物館スイス連邦バーゼル
        Basel Historical Museum, Basel, Helvetia


    15世紀に描かれたオリジナル、その壁画は19世紀に破壊されてしまったそうです。
    エマーヌエル・ビューヒェル / Emanuel Buchelやヨハン・ルドルフ・ファイヤーアーベント / Johann Rudolf Feyerabendによる模写が遺されていて、その後者をここでは掲載いたしました。
    この作品が収められているバーゼル歴史博物館 / Basel Historical Museumでは、それらを中心にして、いくつもの復刻作品や新たな解釈作品が展示されている模様です。

    死の舞踏 / Totentanz / La Danse Macabre』と呼ばれる一連の作品群は、信仰心の表白であると同時に、実際にあった死への怖れが具象化されたモノだと解釈されています。

    確かに、地位や身分や性別も関係なく、誰にも平等にまとわりついている死のイメージは、恐ろし気であるし、不安を煽るモノに、観えます。

    でも、ふと立ち止って、躍る彼らを凝視めてみると、どこかユーモラスでどこか愉し気な気配も感じ入ってしまうのです。
    それは、そこにあるイロニーに感応してしまったせいなのか。
    それとも、今、わたくし達が日々の生活の中で感じる諸々の感情からみれば、描かれているソレは牧歌的なモノとして映じてしまうのか。

    下に掲載するのは、ジョセフ・フェネケル / Josef Fennekerによる『死の舞踏 / Totentanz』。1919年発表のこの作品は、同年の映画『死の舞踏 / Der Totentanz』(オットー・リッペルト / Otto Rippert監督作品)のポスターとして描かれたモノです(その実際の映画ポスターはこちら)。

    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:49 * comments(0) * - * -

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