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詩『残雪:To New York』

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    その橋のたもとから花を投じたのは、
    誰かを悼むためでも
    忘れられないなにかに別れを告げるためでもない

    あのおとこの愚かさを蔑み
    そのおとこを蔑んでいるわたしをあざけるためなのだ

    河のみづは濁り、冬のおわりを告げている
    みづはなにかを浮かべ、なにかを沈めて、ここにようやく、ある

    砕ける氷塊がぶつかりあい、そのうえを黒い鳥が飛び交うそんな夢

    わたしの背後には日常があり、橋の往来はいつもよりも激しい
    その騒音にわたしのいまみている幻影は、
    たちどころに行き場を喪い、哀れみの表情を浮かべて、去っていく

    あのおとこはまだ、あそこにいるだろう
    吐く息のしろさにきづくこともなく
    視界にはいるものすべてに、我が身をゆだね
    たったひとりで そこに立ち尽くしているのだ

    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 15:34 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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