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『マガモ』 from 『アメリカの鳥類』 by ジョン・ジェームズ・オーデュボン

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    真剣に考え始めると、混迷してしまう。
    ここに描かれているのは、一体、なんなのだ、と。


    作品名:『マガモ』 from 『アメリカの鳥類
        "Mallard Duck" from "Birds Of America"
    画 家:ジョン・ジェームズ・オーデュボン
        John James Audubon
    美術館:アメリカ自然史博物館アメリカ合衆国ニュー・ヨーク
        American Museum Of Natural History, New York, USA


    真鴨 / Mallardでしょ!? って答えるのは、簡単。だってそれが正解に違いないのだから。
    だけれども、この『マガモ / Mallard Duck』が発表されたのは、『アメリカの鳥類 / Birds Of America』という博物誌での事。
    だから、画家が描くそれとは少し違う。
    それとも、大いに違うのでしょうか。

    例えばある画家が描くそれは、その真鴨 / Mallard。つまりは、個体としてのそれ。
    例えばある画家が描くそれは、存在としてのそれ。抽象的な真鴨 / Mallardという存在自体。
    もしかしたら、真鴨 / Mallardを突き抜けて、鳥類という抽象に向かうかもしれず、さらには、生命という象徴へとも向かうかもしれません。

    そんな事を考え出したら、ここに描かれた『マガモ / Mallard Duck』はなんと呼ぶべきか。
    その鳥そのものに肉迫していると同時に、ある特定の個体を指示する事は、とうの昔に放棄している筈です。

    この作品『マガモ / Mallard Duck』を観て、真鴨 / Mallardという鳥を知る事も出来れば、湖畔に遊ぶ数多くの鳥々の中から、この作品『マガモ / Mallard Duck』を手がかりに、真鴨 / Mallardを探し出す事も出来るのです。

    すごく当たり前の事に拘泥しているのかもしれませんが、単なる博物書の図譜と切り捨てるのには、あまりにも美しいのです。

    下に掲載するのは小林清親 / Kobayashi Kiyochika描く『鴨と枯蓮 / Ducks And Dead Lotus』。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:54 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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