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"Marquee Moon" by Television(『マーキー・ムーン』 by テレヴィジョン)

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    こころを研ぎすませばそうするほどに、みえなかったモノ、きこえなかったモノ、わからなかったモノ、その正体が判明するときも、あるのだ。
    だがそれは、決して、自身を幸福にも不幸にもしない。
    自分自身のおかれているその立場、それだけが明瞭になるのにすぎない。


    闇がさらなる闇を生じたときのことさ
    ひかりとひかりがせめぎあうさまをおもいおこしたのさ
    耳をすませて雨ふる音にききいれば
    きこえるのさ ふと、なにものかのざわめきが


    群衆のなかの人生 夜にくちとざして
    死のくちづけ 生の抱擁
    月を背にうけてたたずむぼくは
    ただそこでまつのみなのだ


    みちにたおれふしたおとこにはなしかけたのさ
    きでもふれたのかい、ってね
    そのおとこはこういったのさ
    ここをごらんよ あきらめたものでもないさ
    天国があるからには かなしむものでもないのさ


    群衆のなかの人生 夜にくちとざして
    死のくちづけ 生の抱擁
    月を背にうけてたたずむぼくは
    ただそこでためらうばかりさ


    一台のキャディラックが墓所から発って
    ぼくにおいついて乗れと一言発する
    そしたらだらだらと墓所にひきかえすのさ
    ぼくといえば、そこからまたおりるしかなかった


    群衆のなかの人生 夜にくちとざして
    死のくちづけ 生の抱擁
    月を背にうけてたたずむぼくは
    もうまってばかりもいられない


    闇がさらなる闇を生じたときのことさ
    ひかりとひかりがせめぎあうさまをおもいおこしたのさ
    耳をすませて雨ふる音にききいれば
    きこえるのさ ふと、なにものかのざわめきが


    コーラス部がとても文学的な表現に満ちているので、その解釈は難しいと想います。ただ、それを歌詞に準じて翻訳する術がなくても、都市に棲むモノの孤独やこころの闇を表出したモノであろうという推測は、つくと想います。
    ある意味、逐語訳であっても、イメージとしてそれを捉えるのは、決して難しくないのでは、ないでしょうか。

    と、なると、最も解釈に悩むのは題名でもある「マーキー・ムーン / Marquee Moon」です。

    「マーキー / Marquee」は原語的には、(建物の)庇や覆いという意味であって、それが転じて、店舗入口に掲げられた電光掲示板等も指します。
    だから「月暈 / Lunar Halo」とも「月光 / Moonlight」とも、180度違った解釈も、導かれてきそうです。

    その一方で、この月は実際の月ではない可能性 / 解釈もあり得ると思います。

    例えば、電光掲示板の方の意味を採用して、街中にある月を模したイルミネーション、もしくは月明かりの様に輝くイルミネーションという解釈が成立しない訳ではないと思います。

    ただ、ホンモノの月であろうと、ニセモノの月であろうと、自身という存在や自身の心象を浮かびあがらせるあかりを、「マーキー・ムーン / Marquee Moon」と呼んでいるのではないか、と思います。

    なので、そのあたりの解釈の余地を持たせる為に、ここでは単に、(それがホンモノであろうとニセモノであろうと)月が自身の上にある状態と解釈してみました。

    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:02 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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      comments

      > ノエルかえるさん

      コメントありがとうございます。

      上のわたしの解釈だと「おとこ / A Man」を修飾する語句としているみたいですね。
      (随分前に挑戦したモノなので記憶が朧げなのです。)
      しかも今、歌詞を読み直してみると、作者自身の形容なのかと思えたりもします。

      ノエルかえるさんのご説を参考にして、もう一度、詩全体をよく読み直してみようかと思います。
      Comment by るい @ 2017/02/10 4:50 PM
      こんにちわ、
      アルバム『マーキームーン』がリリースされて、40年と言うことで、
      歌「マーキームーン」を自分でも訳して見ようかと思いまして、 
      それで、迷った部分があります。 
      Down at the tracks 。ただ、正確な歌詞は分からないので。これが正しいとして、ですが。
      この節がどうなっているのか、と言うことなのですが、
      a man を修飾しているのか、
      spoke の内容なのか、と言うことです。 
      down at the heels をずらした表現の様にも思えるので、man の修飾かとも思えます。 
      また、録音して置いて、の意味にも思えるので、spoke の内容なのかもと。

      どうなのでしょうね、 
      とりあえず、私は、spoke の内容の様に読み取ってみました。 
      Comment by ノエルかえる @ 2017/02/10 4:31 PM
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