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"Family Snapshot" by Peter Gabriel(『ファミリー・スナップショット』 by ピーター・ガブリエル)

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    緩急自在に変幻する曲です。
    そして、そこで語られている物語も、実におおくのモチーフが込められている様に想います。


    街に撮影班の行列があらわれる
    かれのいくところそれがすなわちニュースとなる
    だが今日はちがう
    今日にかぎってはいつもとおなじ、ではない
    今日はこのぼくが主役なのさ
    スナップショットをとるのさ、ひかりにむけてはなつのさ
    ひかりにむけてぶっぱなすのさ


    4マイルもつづくパレードさ
    太陽にむかってすすむのさ
    もしもぼくがなしとげたら
    ぼくやその拳銃をみるのもいやだろうな


    2マイル先まで、警備はいきとどいている
    観衆はもうこえをあげているようだ
    ラジオに耳をかたむければ
    いまの状況はたちどころに理解できる


    ぼくはこのときをまっていたのだ
    この瞬間がくるときこそを
    きみたちみんなはテレビの国の住人
    脱け殻のきみたちをたたきおこすのさ
    ゴールデン・タイムをあっというまさ
    きみたちの記憶野をもやしつくすのさ
    それがいきているぼくのあかしさ


    正面に数台の白バイを先頭にして、みちをまがる
    眼にはいるあせをぼくはぬぐう
     - 時間の問題さ
     - 意志の問題さ
    知事をのせたくるまははなれてはいない
    かれはぼくの標的ではない
    ターゲットならばそこにいる リムジンにたっている
    「憎んでいるわけじゃあないんだ
    なにをしようとしったことじゃあない
    ぼくとあんたは
    いわば、むすばれるべき運命の相手、というわけさ
    できればべつのものでありたかったよ
    でも、あんたはやりすぎたのさ
    てにはいるものはなんでも私物化しさえしなければ
    ぼくもそのおこぼれにあずかれたっていうのに」


    ぼくはいきをのんで
    かまえたものをじゆうにする
    銃弾をはなつのだ


    静寂がおとずれた ぼくはずっとここにいる
    少年がひとりさびしげに玄関のむこうにたっている
    ともだちはみないえへかえったようだ
    ぼくのおもちゃの拳銃はゆかのうえだ
    パパ ママ もどってきて
    ふたりともぼくにはうわのそらだ
    ぼくはかなしいままおとなになる
    だれかきづいてくれてもよかったんだ
    ひかりにむけてぼくはうつ


    「スナップショット / Snapshot」は、ここでは火器を速射する事と、写真を速写する事と、ふたつの意味がかけてあります(と、理解は出来てはいても、肝心の訳の方には巧く反映出来ていません)。
    詩は、あるテロリスト / Terroristの行動を、その主観で描写しているのですが、最後の連で、全然異なる光景が描写されています。
    ある少年の物語、それをテロリスト / Terroristの少年時代と看做すのはそんなに難しい事ではないと想います。
    ですが、曲名である『家族写真 / Family Snapshot』と謂う語句が、この歌詞の中では語られていない様々な情景を物語っている様に想えます。そして、もしかしたら、これまで描いてきた解釈と全く異なる叙景がありありと眼に浮かぶのです。

    【2017.11.10. 追記】
    拙訳に関して、プログレ好きさんから誤りのご指摘と、その訂正、そしてそれに基づく解説を下記コメント欄に頂きました。
    プログレ好きさん、ありがとうございます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:01 * comments(4) * trackbacks(0) * -

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      comments

      > プログレ好きさん

      拙訳に関する誤りのご指摘と、丁寧な解説ありがとうございます。

      ご指摘の通り、拙訳では前後関係からみて、矛盾がありますね。

      プログレ好きさんの指摘を前提として、手直しが出来ましたならば、手を加えますが、取り急ぎ、本文上で、追記を入れさせて頂きました。

      重ねて、お礼を申し上げます。
      ありがとうございました。
      Comment by るい @ 2017/11/10 9:49 PM
      どうもありがとうございます。

      実は、一番気になったのは、
      ---
      でも、あんたはやりすぎたのさ
      てにはいるものはなんでも私物化しさえしなければ
      ぼくもそのおこぼれにあずかれたっていうのに」
      ---
      という部分です。

      この直前に、
      ---
      「憎んでいるわけじゃあないんだ
      なにをしようとしったことじゃあない
      ---
      と言っているにも関わらず、上のような訳になると、
      やっぱり個人的な恨みか何かがあるから殺害しようとしている、
      という状況になってしまうので、矛盾が生じます。

      原文は
      If you don't get given you learn to take
      And I will take you."
      で、youが3回出てきますが、最初の2つは「総称用法」のyouです。

      直訳的に訳せば、
      人は与えられることがなければ、奪うことを覚える、
      だから俺はお前を奪う」

      もう少し説明的に訳せば
      人から与えられることを知らずに育ったら、人から奪うことを覚えるものだ、
      だから俺はお前の命を奪うんだ」
      みたいな感じでしょうか。

      まぁ、いかにも異常な犯罪者が言いそうな、身勝手な理屈が
      炸裂している、という印象です。

      唐突で、ちょっと何のことやら?というセリフですが、
      ご存知の通り、、歌の後半で謎解きされていて、
      とても面白いと思います。

      すみません、偉そうに断定的に書いてしまいましたが、
      もちろんこれは私個人の解釈です。「それは違う」という
      ご意見があれば、勉強になりますので、聞かせていただければ
      と思います。
      Comment by プログレ好き @ 2017/11/10 9:37 PM
      > プログレ好きさん

      コメントありがとうございます。

      拙訳に関する誤りをご指摘し、正しい解釈をお教えいだければ、ありがたく存じます。
      Comment by るい @ 2017/11/10 7:06 PM
      大変興味深く拝見しました。歌詞を歌詞らしく翻訳するのは難しいですね。ダブルミーニングもありますし。いろいろ苦心なさっただろうと思います。
      ただ、英文の意味を取り違えておられるのかなぁ、と思うところも散見されます。
      ここでは、そういうことに踏み込んだコメントは書かない方がいいでしょうかね?
      Comment by プログレ好き @ 2017/11/10 2:53 PM
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