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真夏の夜のジャズ(原題:Jazz On A Summer's Day)

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    アメリカ東部の有数の避暑地、ロードアイランドで開催された『第5回ニューポートJAZZフェスティバル』を追ったドキュメンタリー映画。
    映画は、4日間に渡るフェスティバルを撮影した映像を基に、たった1日の出来事であるかの様に、魅せてくれる。


    一台のクラシック・オープンカーに便乗したデキシーランド・ジャズ・バンドが「聖者の行進 / When the Saints Go Marching In」を奏でながら早朝のハイウエイをとろとろとフェスティバル会場目差して向かってくるところから始まって、疲れ果てた彼らが車中で爆睡して夜のハイウエイを帰路に着くまでという構成です。
    映画の途中、彼らは至る所でこの曲を演奏する、つまりは彼らがこの映画とJAZZの案内役、波が打ち寄せる岸辺で演奏したり遊園地の機関車に乗り込んで演奏したり、彼らのすっとぼけぶりには和まされる。その結果、演奏する人々、鑑賞する人々は勿論、避暑地で繰り広げられるパーティーやヨットレース「アメリカス・カップ」の模様など、JAZZをフィルターにして、避暑地ですごす幸せなアメリカ人の映像を堪能させてくれる(この後、米国は国外的には泥沼化するベトナム戦争、国内的には人種差別など様々な問題が露呈していくのだが)。
    監督は、JAZZのフィールドとは無縁の、本業がカメラマンだったバート・スターン / Bert Stern。だから、斬新で美しい映像がこれでもかというくらい、惜し気もなく魅せてくれる。映像美が最優先されているから、本来ならばメインで映らなければならないミュージシャンよりも、それを凝視つめるアイスクリームを食べる美しい女性にカメラが向けられる。それがホントにフォトジェニックで、しかもバックに流れている音楽としっかりマッチしている。JAZZの映画と構えてみるよりも、恋人と一緒にお酒を呑むBGMみたいにして観るのも楽しい。

    Louis Armstrong (upper) & Anita O'Day (lower)


    勿論、JAZZに興味があるヒトにとっては、当時の様々なスタイルのJAZZを一望に出来ます。
    JAZZの文脈で観るには今となっては無理のあるチャック・ベリー / Chuck Berryの演奏シーンもある。当時は、JAZZもしくは黒人音楽の新しい動きとして捉えられていたのでしょうか?
    個人的には、己の求めている音を捜している様な演奏をするセロニアス・モンク/ Thelonious Monkや、紅いスーツにクルー・カットがかっこよいジェリー・マリガン / Gerry Mulliganチコ・ハミルトン / Chico Hamiltonの緊張感溢れる演奏と彼の頬を伝う汗、そしてひたすら愉快なルイ・アームストロング / Louis Armstrongが大好きです。

    真夏の夜のジャズ
    原題:Jazz On A Summer's Day
    1958年 アメリカ映画


    監督:バート・スターン / Bert Stern & アラム・アヴァキアン / Aram Avakian
    製作: ハーヴェイ・カーン / Harvey Kahn & バート・スターン / Bert Stern
    製作総指揮: アラン・グリーン / Allan Green
    撮影: バート・スターン / Bert Stern
    音楽: ジョージ・アヴァキアン / George Avkian
    編集:アラム・アヴァキアン / Aram Avakian

    曲目(アーティスト)
    1.トレイン・アンド・ザ・リヴァー(ジミー・ジュフリー・スリー)
    Train and The River)The Jimmy Giuffre Trio)
    2.ブルー・モンク(セロニアス・モンク・トリオ)
    Blue Monk(The Thelonious Monk Trio)
    3.ルーズ・ウォーク(ソニー・スティット & サル・サルヴァドール)
    Loose Walk(Sonny Stitt & Sal Salvador)
    4. スウィート・ジョージア・ブラウン(アニタ・オデイ & トリオ)
    Sweet Georgia Brown(Anita O'Day & Trio)
    5. 二人でお茶を(アニタ・オデイ )
    Tea for Two (Anita O'Day & Trio)
    6. ロンドジョージ・シアリング・クインテット)
    Rondo(The George Shearing Quintet)
    7. オール・オブ・ミーダイナ・ワシントン
    All of Me(Dinah Washington, with probably Terry Gibbs,Urbie Green & Max Roach)
    8.アズ・キャッチ・キャンジェリー・マリガン・クァルテット)
    As Catch Can(The Art Farmer - Gerry Mulligan Quartet)
    9. アイ・エイント・マッド・アット・ユー(ビッグ・メイベル・スミス)
    I Ain't Mad At You(Big Maybelle Smith, with an ad-hoc orchestra)
    10. スウィート・リトル・シクスティーン(チャック・ベリー)
    Sweet Little Sixteen(Chuck Berry)
    11. ブルー・サンズ(チコ・ハミルトン・クインテット)
    Blue Sands(The Chico Hamilton Quartet, with Eric Dolphy)
    12. レイジー・リヴァー(ルイ・アームストロング・オールスターズ)
    Lazy River (The Louis Armstrong All Stars)
    13. タイガー・ラグ(ルイ・アームストロング・オールスターズ)
    Tiger Rag by Harry DeCosta (The Louis Armstrong All Stars)
    14. ロッキン・チェア(ルイ・アームストロング & ジャック・ティーガーデン)
    Rockin' Chair (The Louis Armstrong All Stars with Jack Teagarden)
    15. 聖者の行進(ルイ・アームストロング・オールスターズ)
    When the Saints Go Marching In(The Louis Armstrong All Stars)
    16.神の国を歩もう(マヘリア・ジャクソン)
    Walk All over God's Heaven(Mahalia Jackson)
    17. 雨が降ったよ(マヘリア・ジャクソン)
    Didn't It Rain(Mahalia Jackson)
    18. 主の祈り(マヘリア・ジャクソン)
    Lord's Prayer(Mahalia Jackson)





    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : cinema * 12:31 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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