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『朝粧』 by 黒田清輝

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    裸婦がひとり、鏡の前に佇んで、梳り、朝の身支度を始める。

    だけれども、こんな何の変哲もない作品が100年以上も昔に一騒動を巻き起こす。
    しかも、それが一体なんだったのか、検証しようにもその作品自体が喪われてしまっているのだ。


    作品名:朝粧
        Morning Toilette
    画 家:黒田清輝
         Kuroda Seiki
    美術館:第2次大戦の戦火により焼失
        Destroyed In The World War II


    1893年の作品です。
    そしてその2年後に開催される1895年にこの作品は第4回内国勧業博覧会 / The Fourth National Industrial Exhibitionに出品、展示されて、物議を醸します。
    当時、女性の裸体を描いた作品が公然と公開された事がそれまでにはなかった事だったからです。

    えぇ、そうなのか? と思ってしまうのは、浮世絵 / Ukiyo-e開国 / The Opening Of Japan To The World当時に撮影された写真作品等をみるにつけ、当時はいまよりももっと、性に関しては開放的なモノに思われるからです。

    そして、当時の政府が導入しようとしている西洋の最新の技術や文明の中にも、裸体は頻繁に登場します。
    大雑把な謂い方をすれば、ギリシア文明 / Ancient Greeceの時代から、彼の地では裸体画と謂うのはありふれた普通の表現手法のひとつです。

    結局、かたちだけを整える事に急ぐ余りに、それを支える文化や思想や信仰が、おいてきぼりになった結果と謂えるのではないでしょうか。

    下に掲載するのは、クリストファー・ウィルヘルム・エッケルスベルク / Christoffer Wilhelm Eckersbergによる『朝粧(鏡のまえにたつ女性) / Morgentoilette (Woman Standing In Front Of A Mirror)』(邦題は拙訳です)。1841年の作品です。
    ジャポニスム / Japonismeと断定する事が可能か否かは解りませんが(開国 / The Opening Of Japan To The World前の時季だから)、浮世絵 / Ukiyo-eかなにかにありそうな構図です。
    極端な謂い方をすれば、黒田清輝 / Kuroda Seikiの『朝粧 / Morning Toilette』よりも遥かに日本的な情緒が潜んでいる様にも、わたしには思えます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 11:06 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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      comments

      > Amitava Bhattacharya

      Thanks for your comment.
      But, I can't do nothing for your offer.
      I have no rights for the works of Kuroda Seiki.
      I'm Sorry.
      Comment by Rui @ 2017/03/29 11:48 AM
      It is great work by KurodaSeiki, I am a researcher in art in India , now working on India Japan art exchange ---I would like to use the work of Seiki inmy research book, may I get the permission to do so? I will acknowledge the contribution of yours
      Comment by Amitava Bhattacharya @ 2017/03/29 10:56 AM
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