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むしむし大行進

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    お仕事の関係で、一週間に一日は、ここが東京?と思えてしまうくらい、のどかな牧歌的な風景のところに行くことになっています。まるで、幼稚園の「おうたのご本」に出てくるような、あたり一面みどりいろに染まっているそばを、小川が流れていて、今の季節、桜並木から舞い散る花々が、ゆったりとわたしを包んでくれます。
    なんて、ガラにもない事をいけしゃあしゃあと書けてしまえるくらい、ここにはあたたかい風とやわらかい陽射し、のんびりとした時間が流れています。
    昼食をとった後は、ベンチに腰掛けて、のんびりぼおっとしてみたり、ついうとうとしてみたりします。そんなときに限って、羽織った上着のあたりを這いずりまわってるちいさい蟲を発見して、大騒ぎのひとり大騒動の大パニック大会。
    -あぁ、恥ずかしかった。
    ちいさいときは、こわいものしらずだったから、近所のキャベツ畑にわけいって、紋白蝶を追い掛けて。それに飽きたら、今度は一枚一枚、はっぱを裏返して、彼らの息子や娘達を捜しまわって。それにも飽きたら、おやつの時間。おうちにかえって、いただいたチョコレートコロネをもぞもぞ動かして、 ">モスラだぞうってふざけてちっちゃな弟を泣かせて。そして、母親に叱られる。
    どうやら、わたしもまた、ちいさな『蟲めづる姫君』だったようです。

    ちいさな「蟲めづる姫君」の殆どは成長して「蝶めづる姫君」となり、蝶が蟲であったことも自身が蟲であったことも忘れてしまう。なぜでしょう。
    でも、その一方で、「蟲めづる姫君」のまま大人になっていく(いこうとしている)少女たちもいることもまた事実。
    この日本古典文学の掌編の主人公もそうだし、王蟲と心を通わせたナウシカも、モスラを誘う双子の小美人もそうだし、ちょっとマニアックな例で申し訳ないけれども、 TEAM猫十字社描くファンタジー『幻獣の國物語』の主人公の夏芽や、花輪和一描く少女達(一例を挙げるとすれば『天水』かしら?『浮草鏡』あたりが一番イメージにぴったりだけれども入手困難みたいだし)。

    不思議なのは欧米の作品には、わたしが不勉強なのか、「蟲めづる」少女たちをいまだに見いだしえていないこと。
    王蟲やモスラに匹敵する巨大な蟲は、例えば、『デューン/砂の惑星』のサンドワームが有名(っていうかそもそもの元ネタがこれ?)だけれども、とてもとても心を通わせられるような代物でもないし。第一、筋肉ムキムキのスティング始めフリークスしかこの作品には登場しないし、その上、誰一人として、感情移入できるキャラクターなんていないぢゃん(って、これはリンチ映画版のお話、原作はいまだ読破せず、トホホ)。
    勿論、『キングコング』や『野生のエルザ』の様な”美女と野獣”系のお話は多いけれども、ちょっとちがうでしょ?(余談ですけれども、『美女と野獣』はディズニー版も名作でよいけれども、ここはコクトオ監督した方も観てね、と書いておきます。)もしくは、グレゴール・ザムザセス・ブランドルのように昆虫になってしまうか、さもなければ、蟻の大軍蜂の大群に襲われるお話ばかりです。

    cf:参照せよ!

    そもそも、宇宙人/宇宙生物を示す、今や完全に死語のBEM 自体、複眼を持つ怪物 BUG-EYED MONSTERって意味だから、蟲なんて、完全に異生物というか”異物”扱いなんですね、かの『エイリアン』シリーズや『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズなど枚挙に暇がないほど。つまりは心を通わせる余地なんか一切ない、と。逆に、できそこないの胎児然としていても、つぶらなひとみを持っていればオッケー、夢見る様なヒューマニズムとファンタジーが誕生するってわけね(E.T. phone home!)。
    ここから、東西文化の比較研究に発展してもいいのだけれども、そんな体力も知力もないので、最後に東西の軋轢で誕生した特異な作家、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの作品に『虫の研究』というおはなしがあることを記してここで筆をおきたいと思います。
    るい rui, the creature 4 =OyO= * diaries : diaries * 19:34 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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