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『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ)』 by ラファエロ・サンツィオ(ラファエロ・サンティ)

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    めがくりっくりしていてかわいいの。


    作品名:若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ)
         Ritratto di giovane donna (La Fornarina)
    画 家:ラファエロ・サンツィオ(ラファエロ・サンティ)
        Raffaello Sanzio (Raffaello Santi)
    美術館:パラッツォ・バルベリーニイタリアローマ
        Palazzo Barberini, Roma, Italia


    この作品は既に同じ画家の『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』(こちらで紹介)の中で掲載していますが、あらためてこちらで紹介します。

    この作品のモデルとなった女性、そして『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』の聖母マリア / Maria, mater Iesuのモデルとなった女性、そしてさらに『ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ) / La Velata』(同じくこちらで紹介済み)のモデルとなった女性、この3作品で描かれた女性は同一人物であるとされています。

    確かに、紅潮した頬や特徴的な黒い瞳はそれぞれよく似ています。ですが、同じモデルだとしても描く側の意識によるのでしょうか、それぞれの作品に顕れる女性の個性は、様々に思えます。
    勿論、『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』での女性は聖母マリア / Maria, mater Iesuと謂う歴史上の人物に仮装 / 仮想されて描かれているのだから、当然の事かもしれません。ですが、遺りの2作品を比べてもおいそれと同一人物だと認めるのには憚れるモノがあります。

    一方が着衣、この作品は裸身を晒しているだけでなく、"ふたり"の女性の表情は全然違いますよね。

    本作品に描かれている女性の右掌は、薄衣を抑えながらその人差し指は左腕にある黄金の輪をさしています。そして、そこには画家の名前があるのです。あたかも、それはおのれの愛するヒトの名を告げているかの様です。
    いや、違いますね。画家がその様に描いているのだから、画家自身による告白なのでしょう。
    つまり、それだけ個人的な想いが表白された作品であって、『ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ) / La Velata』が恐らく公的な肖像画なのでしょう。

    さて、画題の『ラ・フォルナリーナ / La Fornarina』とはパン屋の娘の意。
    その為か、諸説はあるものの、この女性の事は一切が不明なままです。

    下に掲載するのは同時代人のジョルジョーネ / Giorgioneによる『ラウラ / Laura (Portrait Of A Young Woman)』。1506年の作品です(一方の『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』は15181520が制作年とされています)。
    この作品も、娼婦を描いたと謂う説はあるものの、ジョルジョーネ / Giorgione自らの恋人を描いた作品と謂われています。
    彼らが活きていた時代、宗教画ではいくらでも女性の裸身は描かれているモノの、世俗の女性の裸体を描いた作品は、意外と少ないんだなぁ、と、掲載画像を捜しながら、思ったのでした(つまり、そうおゆう画家自身の恋人を描いた裸体作品を捜していたのです)。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:19 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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