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『魅せられた領域』 by ルネ・マグリット

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    1点を凝視すればそれはかつてどこかでみたモノの再現だ。
    しかし、そこから視点を動かせばまた別の郷愁に出逢う。
    そうして既視と未視のあいだを永遠に彷徨う事になる。
    何故ならば、始まりは終わりの予告であると同時に、終わりは始まりの予感でもあるからだ。


    作品名:魅せられた領域
        Le Domaine Enchante (The Enchanted Domain)
    画 家:ルネ・マグリット
        Rene Magritte
    美術館:カジノ・クノックベルギークノック・ル・ズート
        
    Magritte Zaal, Casino de Knokke, Knokke-le-Zoute, Belgium

    上に掲載した画像は2層になっていますが、実際はひとつながりのひとつの作品です。上層の右端は下層の左端にそのまま繋がって、下層の右端は上層の左端へと繋がります。

    上の<美術館>として掲げてあるカジノ・クノック / Casino de Knokkeの一室の内装、そのぐるりと廻る四周の壁画として、本作品はあるのです。
    19511953年にかけて制作されました。

    カジノ / Casinoと謂う場所に、相応しい作品なのかなぁと最初は想いました。
    だけれども、上に掲げたこの作品の、左端から右端へ、上層から下層へと、そこに描かれている様々なイメージを追っていくと、眩暈の様な感覚を覚えます。この眩暈、もしかしたら、カジノ / Casinoの至る所にあるモノなのかもしれません。ルーレット / Rouletteスロットマシン / Slot Machine、くるくるくると廻るモノばかりです。

    でも、作品に顕れているモノモノは、カジノ / Casino特有の眩さとは無縁のモノに、想われます。むしろ、とても静かな空間、静かな時間がそこにあり、そして何故だか、郷愁を誘われます。かつてどこかで出逢った様な印象があります。画家が以前に発表した作品のイメージも幾つか散見されるのですが、それを取り除いても、不思議ななつかしさがそこにはあるのです。
    それは特に、手前に描かれている人物や事物よりも、その背景である青空や壁紙に、強く感じます。

    下に掲載するのはノーマン・サンダース / Norman Saundersによる『紅いスペード / The Scarlet Spade』(邦題は拙訳です)。1951年の制作作品です。
    1952年、イートン・K・ゴールドスウェイト / Eaton K. Goldthwaiteの小説『紅いスペード / The Scarlet Spade』(こちらの邦題も拙訳です)の単行本表紙に起用された作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 11:21 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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      comments

      To casinobillionaire

      Thanx for your comment.
      Comment by rui @ 2018/04/21 9:38 AM
      beautiful art... this casino painting
      Comment by casinobillionaire @ 2018/04/21 4:45 AM
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