『魅せられた領域』 by ルネ・マグリット
2016.02.27 Saturday
作品名:魅せられた領域
Le Domaine Enchante (The Enchanted Domain)
画 家:ルネ・マグリット
Rene Magritte
美術館:カジノ・クノック/ベルギー、クノック・ル・ズート
Magritte Zaal, Casino de Knokke, Knokke-le-Zoute, Belgium
上に掲載した画像は2層になっていますが、実際はひとつながりのひとつの作品です。上層の右端は下層の左端にそのまま繋がって、下層の右端は上層の左端へと繋がります。
上の<美術館>として掲げてあるカジノ・クノック / Casino de Knokkeの一室の内装、そのぐるりと廻る四周の壁画として、本作品はあるのです。
1951〜1953年にかけて制作されました。
カジノ / Casinoと謂う場所に、相応しい作品なのかなぁと最初は想いました。
だけれども、上に掲げたこの作品の、左端から右端へ、上層から下層へと、そこに描かれている様々なイメージを追っていくと、眩暈の様な感覚を覚えます。この眩暈、もしかしたら、カジノ / Casinoの至る所にあるモノなのかもしれません。ルーレット / Roulette、スロットマシン / Slot Machine、くるくるくると廻るモノばかりです。
でも、作品に顕れているモノモノは、カジノ / Casino特有の眩さとは無縁のモノに、想われます。むしろ、とても静かな空間、静かな時間がそこにあり、そして何故だか、郷愁を誘われます。かつてどこかで出逢った様な印象があります。画家が以前に発表した作品のイメージも幾つか散見されるのですが、それを取り除いても、不思議ななつかしさがそこにはあるのです。
それは特に、手前に描かれている人物や事物よりも、その背景である青空や壁紙に、強く感じます。
下に掲載するのはノーマン・サンダース / Norman Saundersによる『紅いスペード / The Scarlet Spade』(邦題は拙訳です)。1951年の制作作品です。
翌1952年、イートン・K・ゴールドスウェイト / Eaton K. Goldthwaiteの小説『紅いスペード / The Scarlet Spade』(こちらの邦題も拙訳です)の単行本表紙に起用された作品です。
Le Domaine Enchante (The Enchanted Domain)
画 家:ルネ・マグリット
Rene Magritte
美術館:カジノ・クノック/ベルギー、クノック・ル・ズート
Magritte Zaal, Casino de Knokke, Knokke-le-Zoute, Belgium
上に掲載した画像は2層になっていますが、実際はひとつながりのひとつの作品です。上層の右端は下層の左端にそのまま繋がって、下層の右端は上層の左端へと繋がります。
上の<美術館>として掲げてあるカジノ・クノック / Casino de Knokkeの一室の内装、そのぐるりと廻る四周の壁画として、本作品はあるのです。
1951〜1953年にかけて制作されました。
カジノ / Casinoと謂う場所に、相応しい作品なのかなぁと最初は想いました。
だけれども、上に掲げたこの作品の、左端から右端へ、上層から下層へと、そこに描かれている様々なイメージを追っていくと、眩暈の様な感覚を覚えます。この眩暈、もしかしたら、カジノ / Casinoの至る所にあるモノなのかもしれません。ルーレット / Roulette、スロットマシン / Slot Machine、くるくるくると廻るモノばかりです。
でも、作品に顕れているモノモノは、カジノ / Casino特有の眩さとは無縁のモノに、想われます。むしろ、とても静かな空間、静かな時間がそこにあり、そして何故だか、郷愁を誘われます。かつてどこかで出逢った様な印象があります。画家が以前に発表した作品のイメージも幾つか散見されるのですが、それを取り除いても、不思議ななつかしさがそこにはあるのです。
それは特に、手前に描かれている人物や事物よりも、その背景である青空や壁紙に、強く感じます。
下に掲載するのはノーマン・サンダース / Norman Saundersによる『紅いスペード / The Scarlet Spade』(邦題は拙訳です)。1951年の制作作品です。
翌1952年、イートン・K・ゴールドスウェイト / Eaton K. Goldthwaiteの小説『紅いスペード / The Scarlet Spade』(こちらの邦題も拙訳です)の単行本表紙に起用された作品です。