<< October 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< Cyd Charisse in "Silk Stockings" | main | 詩『心臓:Cor』 >>

『収穫』 by 浅井忠

0
    秋空の下、あたり一面がこがね色。
    忙しさの中に満面の笑みが交わされているのに違いない。


    作品名:収穫
        Harvest
    画 家:浅井忠
        Chu Asai
    美術館:東京芸術大学美術館東京都台東区

         The University Art Museum, Taito City, Tokyo Metropolis

    この作品は、教科書で初めてみました。しかも美術のそれではなくて、歴史の教科書です。
    この作品が描かれた1880年の、その時代の代表的な作品として掲載されていたのでしょうけれども、でも、全然、別の教科書の頁に掲載されていても不思議ではありません。
    例えば、当時の農作業の様子、技術や風俗を紹介する為の頁であっても構わないと思います。

    それだけ、わたしからみれば、この作品を単独の美術作品としてみるのは難しいのです。
    ジャン=フランソワ・ミレー / Jean-Francois Milletの『落穂拾い / Des Glaneuses』(1857年制作)を眺めて、その構図や色彩を堪能する前に、そこに描かれている女性達の行為の意味を考えてしまうのにも似ています。
    何故、彼女達は落穂を拾わなければならないのか、と。

    例えば、ジャポニスム / Japonismeの作品群の様に、本作品も海外の美術館に収蔵されていれば、また違ったモノに見えるのではないか、と思います。
    この作品を海外のヒトビトがどういう評価を下したのか、そこから、今のわたしにはみえていないモノがみえる様な気がするのです。
    だが、残念ながら(いや、残念なのかな? 悦ばしい事にと謂うべきなのかな?)本作品は国内でみる事が出来ます。

    だから、どうもよく解らない。
    当時の情勢を踏まえてみれば、歴史的な作品であるのは確かなのだけれども、この作品自体からわたしはなにかを得ているのかと自問すると、相応しいことばがみつからないのです。

    もっと農夫達の表情にまで肉迫してくれるか、さもなければ、もっともっと遠景の一部分であってもいいのではないか、と思っているのです。

    下に掲載するのはフィンセント・ファン・ゴッホ / Vincent van Goghによる『ラ・クロの収穫(青い荷車) / Harvest at La Crau』。1888年の作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:35 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 10:35 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ