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『田舎家(夕暮れの農家)』 by フィンセント・ファン・ゴッホ

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    陽が暮れて、うすくらがりにしずみこむ様にして、粗末な農家が1軒。枯れ枝が風になびいて季節は冬だと解る。今にも壊れてしまいそうな、まるでみすてられてしまいそうな佇まいだが、その家屋の入り口にはひとりの女性の後ろ姿がある。ここにも生活があり、家庭がそこにあるのだ。窓の奥にみえるあかい1点は、その灯火なのだろうか。


    作品名:田舎家(夕暮れの農家)
        De hut (The Cottage)
    画 家:フィンセント・ファン・ゴッホ
        Vincent van Gogh
    美術館:国立ゴッホ美術館オランダアムステルダム
        Van Gogh Museum, Amsterdam, Nederland


    画家の1890年の作品『オーヴェールの教会 / Eglise d'Auvers』(こちらで紹介済み)には、本作品に描かれている様な、女性の後ろ姿が描かれています。しかし、その女性の服装は、その作品が描かれたオーヴェル=シュル=オワーズ / Auvers-sur-Oiseには決してみられない風俗です。
    画家の出身地、ニューネン・ヘルヴェン・エン・ネーデルヴェテン / Nuenen, Gerwen en Nederwettenによくみられるモノなのです。

    本作品が描かれたのは1885年。この頃の画家はニューネン・ヘルヴェン・エン・ネーデルヴェテン / Nuenen, Gerwen en Nederwettenにあって、この後ろ姿の女性と同じ様な衣服を身につけた、女性達の肖像画を幾つも手掛けています。どれも、誰も、貧しく慎ましやかな女性達です。
    そしてまだ、どの作品もこの画家の作品と謂われると驚いてしまう様な画風です。この画家ならではの、独特の画風が確立される前なのです。
    ジャン=フランソワ・ミレー / Jean-Francois Milletの作品や、青の時代 / Blue Periodパブロ・ピカソ / Pablo Picassoの作品をわたしは想い起こしてしまいます。

    その時代に描かれた女性の後ろ姿が何故、オーヴェル=シュル=オワーズ / Auvers-sur-Oiseの光景を描いた『オーヴェールの教会 / Eglise d'Auvers』に登場したのか(しかもそんな姿をした女性はそこには存在しないのです)、それは大きな謎です。

    下に掲載するのは画家の『馬鈴薯を食べる人たち(食卓についた5人の農民) / De aardappeleters (The Potato Eaters)』。これも1885年の作品です。
    上に掲載した作品に描かれている家屋の内部、そんな印象をわたしは抱きます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:49 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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