<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 短歌:交差点ニテ詠メル | main | 詩『かゑる:A Frog』 >>

『幼きイングランド王エドワード5世とその弟ヨーク公リチャード』 by ポール・ドラローシュ

0
    暗い部屋にふたりの兄弟。恐怖、絶望、諦念、そんな感情におしつぶされて、開かれた書物もただ開かれたままで、なんの慰めにもならない。気配を察し、身構える犬が、来るべき運命を予告している。


    作品名:幼きイングランド王エドワード5世とその弟ヨーク公リチャード
        
    Edouard V, roi mineur d'Angleterre, et Richard, duc d'York, son frere puine
    画 家:ポール・ドラローシュ
        Paul Delaroche
    美術館:ルーブル美術館フランス共和国パリ
        Musee du Louvre, Paris, France


    1830年の作品。
    画題は1430年の政変です。

    描かれている幼い兄弟は、題名にある通り、エドワード5世 / Edward V(当時12歳)とリチャード・オブ・シュルーズベリー / Richard Of Shrewsbury, Duke Of York(当時10歳)です。
    ふたりはグロスター公リチャード(後のリチャード3世) / Richard, Duke Of Gloucester (Richard III Of England)によってロンドン塔 / Tower Of Londonに幽閉され、その後の行方は不明です。グロスター公リチャード(後のリチャード3世) / Richard, Duke Of Gloucester (Richard III Of England)によって暗殺されたと謂われていますが、確たる証拠は今もって判明していません。

    画面右側の少年がエドワード5世 / Edward V、その左がリチャード・オブ・シュルーズベリー / Richard Of Shrewsbury, Duke Of Yorkです。
    エドワード5世 / Edward Vの表情が悲嘆とも諦めともとれる、我と我が弟の行く末にこころをむけている様にみえて、一方のリチャード・オブ・シュルーズベリー / Richard Of Shrewsbury, Duke Of Yorkは、何かの気配、つまり今現在起こっている事に怯えている様にみえます。
    同じ状況、そしておそらく同じ運命の下にありながらも、それぞれがみているモノは違うのです。

    下に掲載したのはジョン・エヴァレット・ミレー / John Everett Millaisによる『塔の中の王子たち / Princes In The Tower』。1878年の作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:39 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 10:39 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ