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『山下町日比谷外さくら田』 from 『名所江戸百景』 by 歌川広重

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    正月の空。遠景には / Kiteが幾つも揚がり、遥かにそびえる富士 / Mt. Fujiよりも高くみえる。
    手前では羽根突き / Hanetsukiに興じる羽子板 / Hagoitaがふたつ。そしてつく羽根 / Shuttlecockは富士 / Mt. Fujiよりも / Kiteよりも高い。


    作品名:名所江戸百景 山下町日比谷外さくら田
        
    Hibiya And Soto-Sakurada From Yamashita-cho for the series
        One Hundred Famous Views Of Edo
    画 家:歌川広重
        Hiroshige
    美術館:ブルックリン美術館アメリカ合衆国ニュー・ヨーク
        Brooklyn Museum, New York, USA


    描かれているのは幾つもの正月の風物。でも、何故だかそれに興じる子供達の姿はそこには描かれてはいません。不思議な光景です。

    そしてさらに不思議なのは、人物が一切描かれていない結果、自身の遠近感が少し怪しくなるのです。
    富士 / Mt. Fuji / Kite羽子板 / Hagoitaとその羽根 / Shuttlecock、実際はとてもちいさいモノが手前にあって、とてもおおきなモノが遥か彼方にあるのです。結果、ちいさい筈のモノがなによりも高く大きく舞い上がっている様にみえてしまいます。

    さらに、画面上部に半分だけみえている奴凧 / Kite In The Shape Of A Footman Of Olden Times(でしょうか)は、手前で揚げられている結果、他の / Kiteよりもひときわおおきくみえているのでしょうが、それが一瞬、わからない。
    遠景にみえる幾つもの / Kiteと、羽根 / Shuttlecockとがとても快いリズムを築いているだけに、その奴凧 / Kite In The Shape Of A Footman Of Olden Timesも同じリズムの延長にみえてしまうのです。
    だから一瞬、途方もなくおおきな奴凧 / Kite In The Shape Of A Footman Of Olden Timesが揚げられていると信じてしまうのです。

    下に掲載するのは鈴木春信 / Suzuki Harunobuによる『百人一首 陽成院 / Yozei no In』。
    羽根突き / Hanetsukiを画題にしている作品を捜して辿り着いたのですが、そうですよね、羽根突き / Hanetsukiはなにも、子供達だけの遊興ではないんですよね。
    それを知ると、上の作品で羽根突き / Hanetsukiに興じる人物達がみえない理由も解る様な気もします。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:07 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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