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『蛙のすみか』より by フランツ・フォン・バイロス

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    ハンモックの上で全裸の少女が悶える。その勢いは後ろ手で彼女を縛った紐を振りほどかんばかりだ。彼女が悶えているのは、もうひとりの全裸の少女のせいだ。そして、その彼女も ...。


    作品名:『蛙のすみか』より
         From "Die Grenouillere"
    画 家:フランツ・フォン・バイロス
        Franz von Bayros


    1907年の作品。
    『蛙のすみか / Die Grenouillere』と謂う作品の全貌が掴めていないのですが、その名を冠された連作のひとつ、もしくは、同名の文学作品に添えられた挿絵のひとつではないかと思われます(詳細をご存知の方はご教授願います)。

    白黒作品で、緻密な線描で一切が描かれているので、逆に、ひとめみただけでは作品の全容が把握出来ません。
    最初、全裸の少女がナニカに馬乗りになって、それを鞭打っているのかと思いました。

    確かに、彼女はハンモック上の白布に跨ってはいるのですが、責めている側ではなくて実は責められている側。鞭と思わしきモノは彼女の両腕を繋ぎ、半ば、身体の自由を奪われているのです。
    彼女の秘所には、もうひとりの少女がおのれの足指でもって嬲り、しかもそのもうひとりは仔犬によって自身の局所を舐められている ... そんな入れ子構造(紋中紋) / Mise-en-abymeになっているのです。
    と、なると、その仔犬の性器もナニカに弄られているのでしょうか?

    少なくとも、この作品を凝視するわたし達も、悶々とした感情を抱かざるを得ません。つまり、この作品をみる事によって、わたし達も彼女達が描く入れ子構造(紋中紋) / Mise-en-abymeの一隅に参加した事になるのではないでしょうか。

    下に掲載するのはフランク・カドガン・クーパー / Frank Cadogan Cowperによる『虚栄 / Vanity』。同じく1907年の作品。
    / Frogつながりで選んでみました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:25 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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