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詩『やまのむかふ:Beyond The Mountain』

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    Mに



    うまれた街にはやまがあった。やまといってもそれは名ばかりのもので、おかとよぶにはけわしすぎるからそうよびならされていたのにすぎない。
    そのやまのふもとには、神社があり寺がある。なつやあきになれば、市もたつし祭も開かれる。その街はそのやまによって育まれていたといってもよい。

    おさないころは、母やその母にてをひかれてやまにいく。やまののぼりくちにはちいさな公園があって、そこにわたしは解放される。そこでおきたちいさな事件をつづれば、紙幅がいくらあってもたりない。わたしの膝にあるふるいちいさな傷は、そこでえたものだ。

    母や祖母のつきそいは最初のうちだけだった。同世代のこどもたち - 幼馴染というのだろうか - がさそいにきたし、ひとりでそこにいくこともできる。そして、やっぱりいつもちいさな事件はおきる。大声をあげてなきながらかえったこともあればぎゃくに、むかえにきたおとなにひきずるようにつれかえされたこともある。

    最初は公園だけだった。しかし次第に行動範囲はひろがる。おにごっこもかくれんぼも、そこではせますぎるのだ。そうしてある日、わたしたちはそのやまにのぼることにしたのだ。

    つづく

    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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