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詩『あかいつの:Red Horns』

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    HUに

    おさなかった5歳下の妹にはつのがあった。生え際の両側にふたつ、それは最初、ちいさな隆起だった。はじめにきづいたのはわたしだった。おねえさんだから毎朝、髪をとかしていたのだ。
    あかいちっちゃなきずがあるね。そう、おもった。ねぼけておでこをぶつけたのかなと。それが次第におおきくなっていったのだ。

    皮膚のしたにある隆起はごりっとしていた。こぶとはちがう。そしてふれると彼女はいやな顔をする。きっといたいのだ。

    隆起は日をおうごとにおおきくなる。そしていつもあかみがさしている。内出血していたのかもしれない。そのころになって母がようやく気がつく。そして翌日、ふたりは病院にいった。

    おぼえているのはこれだけだ。
    思春期をとうにすぎたいまの妹には、つのはない。

    虫歯をこさえて歯医者にいくたびに、そのことをおもいだす。きっとこんなふうにして、ふたつのつのをけずったのだ。

    ところで、わたしのつののことはもう語っただろうか。ひとめにつかない場所に1本、するどいものがはえているのだ。そしてそれはいつもあかい。
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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