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『夕方のノートルダム』 by アンリ・マティス

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    川が流れ、橋がかかり、河岸をひとが行き交う。
    右端には窓枠が描かれ、川べりにある建物からの光景だと解る。
    沈む夕陽こそみえないが、ほのかにあかく染まる景物から、そのありかが類推される。


    作品名:夕方のノートルダム
         Notre-Dame, une fin d'apres-midi
    画 家:アンリ・マティス
        Henri Matisse
    美術館:
    オルブライト=ノックス美術館ニューヨーク州バッファロー
        Albright-Knox Art Gallery, Buffalo, State Of New York

    1902年の作品。

    題名がなければ、描かれているツイン・タワーは現代的な建築物であるかの様に見誤ります。
    流れる川はセーヌ川 / La Seineで、ツイン・タワーはノートルダム大聖堂 / Cathedrale Notre-Dame de Parisです。

    画家の視点は、当時制作の場としていた自身の、サンミッシェル河岸にあったアトリエ / Studio, Quai Saint-Michelです。

    この作品を知った『世界名画の旅 2 フランス編 II』(朝日文庫)には、そのアトリエから撮影した景色と本作品が並べて掲載されています。
    確かにおなじ構図です。
    でも、やっぱりこの簡略化された筆致と、実際の景物とを比べると、受ける印象はまったく異なります。

    第一に、色彩が違う。それは描かれた時刻と撮影された時刻の違いの様にも思えますが、仮令、同時刻のものであったとしても、違うんぢゃないかなぁと思えます。

    この作品からは、やさしさとかやわらかさと謂うものに包まれている様に思えます。
    それは本来、過剰なデコラティヴにもみえてしまうノートルダム大聖堂 / Cathedrale Notre-Dame de Parisが、ここまで簡略化されて描かれているのも、その要因であるかの様に思えます。

    下に掲載するのはアルベール・ルブール / Albert Lebourgによる『セーヌ川のノートルダム橋 / La Seine a Paris au Pont Notre-Dame』(邦題は拙訳です)。同じく1902年の作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 11:15 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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