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『小アグリッピナの大理石像』

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    「<前略>彼女が殺されると、かわってアグリッピーナが皇妃の地位についた。彼女の三度目の結婚である。こうして権力の座につくと、アグリッピーナは、たちまち邪魔な夫を毒殺して、自分の息子のネロを皇帝の地位につけてやる。ところが、あくまで権勢欲の強い彼女は、今度は息子と争うようになる。」



    作品名:小アグリッピナの大理石像(邦題は拙訳です)
        Agrippina statua in marmo
    画 家:作者不詳
        Anonymous
    美術館:カピトリーノ美術館イタリア共和国ローマ
        Musei Capitolini, Roma, Italia


    アグリッピナ / Agrippinaもしくはアグリピーナ / Agrippinaと呼ばれる女性は、歴史上ふたりいて、しかも母娘です。それぞれ、大アグリッピナ / Agrippina Majorもしくは大アグリッピーナ / Agrippina Majorと、小アグリッピナ / Agrippina Minorもしくは小アグリッピーナ / Agrippina Minorと、呼ばれています。

    そして、娘は上の引用にある様に、ローマ皇帝 / Imperator Romanusであるネロ / Neroの母親なのです。

    上に引用した澁澤龍彦 / Tatsuhiko Shibusawaのエッセイ『女のエピソード』では、彼女の評伝が綴られているのですが、そこに掲載されている彼女の肖像は、上に掲載した画像と同一のモノと思われます。

    ゆったりと腰掛けてその椅子に左腕をもたれかけている上半身がその書物に掲載されています。
    ですが、その彼女の評伝が血腥いせいか、その像に顕れる表情には、不敵とも傲慢とも尊大とも呼べる様なモノがみいだせるのです。

    ですが、その掲載されている写真と同一の作品をさがしだしてみても、そこでみられる様な表情をうかがい知る事は出来ません。

    出来るだけ、その書物と近い構図の作品を上に掲載してみたのですが、やっぱり違うのです。

    作品にあたる光の量や角度のせいとは思うのですが、不思議な感慨に囚われています。

    彼女は、己の地位を脅かされたネロ / Nero、すなわち、自身の息子によって暗殺されてしまいます。
    下に掲載したのは、アントニオ・リッツィ /Antonio Rizziによる『ネロとアグリッピナの死 / Nero e o cadaver de Agripina』(邦題は拙訳です)。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:28 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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