<< October 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< Anouk Aimee in "Un homme et une femme" | main | 詩『体育館にて:At The Gymnasium』 >>

『母の肖像』 by ポール・ゴーギャン

0
    ゆるく束ねた豊かな髪。こちらになげかける瞳のやさしさ。すこし大きくて、くっきりと紅をさした唇。
    黄色の背景の中にあるその顔には影がさし、それが彼女の表情の解釈を自在にさせる。おそらく、みるときみるときで、表情は異なった感情を浮かべるのだろう。
    いまのわたしには、彼女は我が子の行いをすこし危ぶんでいる様にみえる。


    作品名:母の肖像
        Die Mutter des Künstlers, um 1893
    画 家:ポール・ゴーギャン
        Paul Gauguin
    美術館:シュトゥットガルト州立美術館ドイツシュトゥットガルト
        
    Staatsgalerie Stuttgart, Stuttgart, Bundesrepublik Deutschland

    原題の表題に掲げられている様に、1893年の作品。
    この年、画家は最初のタヒチ / Tahitiでの滞在を終えてパリ / Parisに戻っています。画家の年齢はその時、45歳。おそらく、その当時の母親の姿ではなくて、幼い頃の面影を描いたモノと思われます。

    と、謂う事はどう謂う事なのでしょうか。現在の母の肖像ではなくて、かつての彼女を描いたと謂う意味は。

    その解答を導き出すよすがとして、画家の作品に、ポーラ美術館 / Pola Museum Of Art所蔵の『異国のイヴ / Exotic Eve』があります。1890年から1894年の間に描かれた作品です。
    そこには南国の森と思われる光景の中にひとりの女性が裸身で立っており、しかもその女性の顔はどことなく、上に掲載した画家の母親のそれを思わせます。
    もしもその全裸の女性が画家の母だとしたら、作品の成立年が解釈の鍵を握ると思うのです。画家の最初のタヒチ / Tahiti滞在は、1891年から1893年の事です。
    異国のイヴ / Exotic Eve』と謂う作品は一体、いつどこで描かれたのでしょうか。

    下に掲載するのはフィンセント・ファン・ゴッホ / Vincent Van Goghによる『画家の母の肖像 / Portrait Of The Artist's Mother』。
    この老いた母親は1888年に描かれました。
    その年、フィンセント・ファン・ゴッホ / Vincent Van Goghパリ / Parisを離れ、アルル / Arlesへと向かいます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:38 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 09:38 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ