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詩『夢のなかの旅:A Journey In The Dream』

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    YSに

    わたしたちをのせた急行列車は加速し、高架から地下へと一挙にくだる。そしておおきな音の衝撃は予想以上におおきなものだ。列車はそのいきおいがまったくおとろえず、これまでの最後尾が先頭車両となって、さらにスピードをあげる。まるで、眼にみえない巨人によって座席につよいちからでおしつけられているようだ。

    列車が進入したホームは始発駅、わたしたちの旅程のはじまりとなった場所だ。そこに否応もなくすべての乗客がおろされる。なにがあったのかはわからない。なにがあったともだれもつげない。わたしたちはただ、いくつもの荷物のあいだにうずくまるしかできない。これからどうしたらよいのだろう。

    選択肢はいくつもある。
    すべての予定をキャンセルし、身体よりもおおきな徒労をかかえてこのまま帰宅する。
    つぎの列車がくるまでホームに待って、なにくわぬ顔をしてあらためて旅をはじめる。
    もちろん、このふたつの選択肢のあいだにあるおおきな差異のあいだには、いくつものちいさな選択肢がめばえている。どちらにしても、何箇所も連絡をいれなければならない場所があるのだ。キャンセル、日程変更、安否確認。などなど。

    えらぶべき事柄をえらびあぐねているあいだに、同伴者はいろいろなことを語ってくれる。すくなくともわたしには、そのひとのかたる物語のゆたかさにすくわれているのである。

    はく息はしろい。
    あたりはいつのまにか雪がふりつもり、しろい月がのぼっているからだ。
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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