<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 『ローラ・モンテス』 by ヨーゼフ・カール・シュティーラー | main | "Towers Of London" by XTC(『タワーズ・オブ・ロンドン』 by XTC) >>

詩『満月の冬:The Full Moon For The Winter』

0
    のぼる月を背にしておんなたちがよこたわる
    浜辺で 砂漠で 回廊で だれもとおらぬ歩道のうえで
    そしてひとしずくのなみだをながす

    だれかがはかったわけではない
    そこになにかのもくろみがあるわけではない
    ただ、そのときがきたり 彼女たちはそうするのだ

    次第にみちる潮で彼女はぬれ
    かわいたすなは彼女をこごえさす
    うすくらいその場所で 月よりも輝かしいあかりのしたで
    あふれるなみだのそのわけをおのれに問う

    そうして翌朝 月のあかりでこげついた
    うすらくろい影だけがそこにのこされているはずだ
    しかしその影は 霜がおりれば 風がふけば たちどころにきえてしまう儚さだ
    だからその夜のできごとは 当人たちだけがしっている
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 00:00 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ