詩『満月の冬:The Full Moon For The Winter』
2017.11.26 Sunday
のぼる月を背にしておんなたちがよこたわる
浜辺で 砂漠で 回廊で だれもとおらぬ歩道のうえで
そしてひとしずくのなみだをながす
だれかがはかったわけではない
そこになにかのもくろみがあるわけではない
ただ、そのときがきたり 彼女たちはそうするのだ
次第にみちる潮で彼女はぬれ
かわいたすなは彼女をこごえさす
うすくらいその場所で 月よりも輝かしいあかりのしたで
あふれるなみだのそのわけをおのれに問う
そうして翌朝 月のあかりでこげついた
うすらくろい影だけがそこにのこされているはずだ
しかしその影は 霜がおりれば 風がふけば たちどころにきえてしまう儚さだ
だからその夜のできごとは 当人たちだけがしっている
浜辺で 砂漠で 回廊で だれもとおらぬ歩道のうえで
そしてひとしずくのなみだをながす
だれかがはかったわけではない
そこになにかのもくろみがあるわけではない
ただ、そのときがきたり 彼女たちはそうするのだ
次第にみちる潮で彼女はぬれ
かわいたすなは彼女をこごえさす
うすくらいその場所で 月よりも輝かしいあかりのしたで
あふれるなみだのそのわけをおのれに問う
そうして翌朝 月のあかりでこげついた
うすらくろい影だけがそこにのこされているはずだ
しかしその影は 霜がおりれば 風がふけば たちどころにきえてしまう儚さだ
だからその夜のできごとは 当人たちだけがしっている