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『キキ』 by ペル・クローグ

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    おんなはきっと不満なのである。そして、飽き飽きしているのだ。
    不自然な体勢で、自身の右肘をついているのは、その顕れなのである。
    今頃になって、おとこが花束を掲げて顕れても、納得する事は決してないのである。


    作品名:キキ
        Kiki
    画 家:ペル・クローグ
        Per Krohg
    美術館:オスロ国立美術館ノルウェイオスロ
        Nasjonalgalleriet, Oslo, Norway


    1928年の作品。
    画題である女性はモンパルナスのキキことアリス・プラン / Alice Prin aka Kiki de Montparnasse
    他の画家達による、彼女を描いた肖像画や彼女を撮影したポートレイトは、こちらこちらこちらで紹介しています。
    それらの作品は皆、『世界 名画の旅 〈2〉 フランス編 2』(朝日文庫)に掲載された作品群であって、彼女の経歴とあわせて紹介されているのです。
    勿論、本作品もその内のひとつであります。

    ただ、こうやってひとつの書籍に掲載されている同一人物を主題にした作品群をみていくと、不思議なこころもちになります。
    彼女は一体、なんなのか。『世界 名画の旅 〈2〉 フランス編 2』での文章も結局、それに終始しています。

    そしてそれらをみたり読んだりした後に、この作品に向かうと、作品の印象もまた変わるのです。

    本作品の中の女性は、とても不機嫌な表情で、そしてそれと同時に、とても不遜にもみえます。
    にも関わらずに、彼女の姿勢はバランスが悪く、ふたつの爪先、ついた右肘、縁に添えた左掌、どれも、不自然にちからを要する様にみえます。
    画家の要請とは謂え、その実、結構つらそうに思えるのです。

    つまり、彼女は一体、なんのために、なにを目的として、こんな姿勢をしているのか。
    そんなことばかりが気がかりになってしまうのです。

    下に掲載するのは同じ画家の同じ年の作品、『裸のキキ / Kiki nakin (Kiki Nude)』(邦題は拙訳です)。
    着衣と裸体のふたりのモンパルナスのキキことアリス・プラン / Alice Prin aka Kiki de Montparnasseは、まるでフランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaの描く2作品『着衣のマハ / La Maja Vestide』と『裸のマハ / La Maja Desude』(2作品共にこちらで紹介済み)の様でもあります。
    ただ、フランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaの2作品では『裸のマハ / La Maja Desude』の方が素敵なのですが、ペル・クローグ / Per Krohgの2作品では着衣の方がわたしの好みです。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:43 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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