『昌平橋聖堂神田川』 from 『名所江戸百景』 by 歌川広重
2018.01.20 Saturday
空はくらく、篠突く雨が降っている。川面はゆれ、さざなみに小舟も揺れる。
みちいく人々は急いていて、あたかもその坂をかけあがらんとしている様だ。
みちいく人々は急いていて、あたかもその坂をかけあがらんとしている様だ。
from "One Hundred Famous Views Of Edo" by Hiroshige
作品名:名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川
Seido Shrine And Kanda River From Shohei Bridge
for the series One Hundred Famous Views Of Edo
画 家:歌川広重
Hiroshige
美術館:国立国会図書館/東京都、千代田区
National Diet Library, Chiyoda City, Tokyo Metropolis
右手前にあるのが昌平橋 / Shohei Bridge。流れるているのは神田川 / Kanda River。そして、それに沿って円弧を描くかの様な坂の向こうには湯島聖堂 / Yushima Seidoがあります。
(余談ですが、本作品の叙景がそっくりそのまま撮影されたかの様な、1910年頃のこの近辺の写真が幾つか、こちらのサイトに掲載されています。)
橋の上から川を望み、川に並走する坂道の上へと視線を走らせる。それはジグザグで、作品の上におおきなS字を描く作業です。
そして、それを遮る様に、右上から左下へと走る細い細い幾つもの直線が走るのです。自ずと、作品を観る視線への妨げとなります。
勿論、その妨げの直線こそが、本作品の主題でもある雨の描写なのです。
下に掲載するのはジョージ・ベローズ / George Bellowsによる『川に雨降る / Rain On The River』(邦題は拙訳です)。1908年の作品。
雨と川を主題とする作品を検索して出逢えました。
描かれている川も鉄道も、左上から右下へと向かう構図を形成し、雨と川以外に描かれているモノモノにも、何故か上の作品との幾つもの共通項を見出せてしまうのです。
Seido Shrine And Kanda River From Shohei Bridge
for the series One Hundred Famous Views Of Edo
画 家:歌川広重
Hiroshige
美術館:国立国会図書館/東京都、千代田区
National Diet Library, Chiyoda City, Tokyo Metropolis
右手前にあるのが昌平橋 / Shohei Bridge。流れるているのは神田川 / Kanda River。そして、それに沿って円弧を描くかの様な坂の向こうには湯島聖堂 / Yushima Seidoがあります。
(余談ですが、本作品の叙景がそっくりそのまま撮影されたかの様な、1910年頃のこの近辺の写真が幾つか、こちらのサイトに掲載されています。)
橋の上から川を望み、川に並走する坂道の上へと視線を走らせる。それはジグザグで、作品の上におおきなS字を描く作業です。
そして、それを遮る様に、右上から左下へと走る細い細い幾つもの直線が走るのです。自ずと、作品を観る視線への妨げとなります。
勿論、その妨げの直線こそが、本作品の主題でもある雨の描写なのです。
下に掲載するのはジョージ・ベローズ / George Bellowsによる『川に雨降る / Rain On The River』(邦題は拙訳です)。1908年の作品。
雨と川を主題とする作品を検索して出逢えました。
描かれている川も鉄道も、左上から右下へと向かう構図を形成し、雨と川以外に描かれているモノモノにも、何故か上の作品との幾つもの共通項を見出せてしまうのです。