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『自画像』 by マリー・ローランサン

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    きれながの眼、まっすぐにながい鼻梁、きりりと締められた紅いくちびる、無造作にたばねあげた髪が描く稜線はそのまま頰の輪郭へとつながり、ながい首筋をへて、すとんと肩へとおちる。

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    作品名:自画像
        Self Portrait - 1908
    画 家:マリー・ローランサン
        Marie Laurencin
    美術館:マリー・ローランサン美術館東京都, 千代田区
        Musse Marie Laurencin, Chiyoda, Tokyo Metropolis


    1908年、画家25歳の時の作品。

    当時、画家はギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireとの交際がはじまっており、この作品に描かれている相貌は、画家の『アポリネールとその友人たち / Apollinaire et ses amis』(翌1909年の作品。こちらで紹介済みです)にも登場しています。

    でも、この画家の画風の、一般的なイメージ、淡い配色の中にうかぶ儚い夢の様な筆致を想うと、本作品は意外なモノにみえます。
    その筆致の、対局である様に思えるのです。

    では、と謂って、彼女の実際の表情を撮影した肖像写真をみても、本作品に通じる様な表情をみる事は出来ません。
    撮影した年代が違うから、でしょうか。

    それだからと謂って、本作品以外の自画像をみても、わたしの中にあって欲しい様な画風の作品はなかなかみあたりません。
    寧ろ、どの時代の自画像をみても、その根底にあるのは、本作品のそれと通じている様に思えます。

    なにかを見透かす様な、鋭利なまなざしが常にあるのです。
    本作品以前のモノ、若い彼女を写実的に描いた作品ほど、その傾向が強い様に思えます。

    下に掲載するのはパウラ・モーダーゾーン=ベッカー / Paula Modersohn-Beckerによる『自画像 1906 / Self Portrait 1906』。1906年の作品です。
    マリー・ローランサン / Marie Laurencinギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireとの交流で知られている様に、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー / Paula Modersohn-Beckerライナー・マリア・リルケ / Rainer Maria Rilkeとの交流で知られています。
    尚、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー / Paula Modersohn-Beckerには独特な画風で描かれた自画像は幾つもあるのですが、上の作品との対比と謂う観点から、この作品にしてみました。

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    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:45 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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