<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 短歌:すくりーん・せーばーミテ詠メル | main | 詩『ぬるいみず:Water Tepid』 >>

『詩人に霊感を与えるミューズ』 by アンリ・ルソー

0
    木立の中に佇むふたり。
    男性は右掌に鵞ペン、左掌に紙片を携え、そしてなにをおもっているのだろう。
    自身の瞳に映ずるその光景を、美しい詩句で描き出そうと構想しているのだろうか。
    その傍らにたつ女性は、そんな彼を鼓舞するかの様に、そっと肩におのが左掌を添える。
    そしてふたりを祝福するかの様に、いつまでも美しく、花々が咲いている。


    作品名:詩人に霊感を与えるミューズ
        La muse inspirant le poete
    画 家:アンリ・ルソー
        Henri Julien Felix Rousseau
    美術館:バーゼル市立美術館スイス連邦バーゼル
        Kunstmuseum Basel, Basel, Confoederatio Helvetica


    1909年の作品。

    画中の男女は、当時恋人同士であったマリー・ローランサン / Marie Laurencinギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireといいます。そして、背景となっている木立は、リュクサンブール公園 / Jardin du Luxembourgであるといいます。

    表題とをみくらべれば、マリー・ローランサン / Marie Laurencinを詩神 / Museであるエウテルペー / Euterpeと看做して、実際に詩人でもあるギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireの脇にたたせてみた、と謂えます。

    とは謂うものの、そんな厳かな、もしくは、そんな神秘的な、印象をこの作品から持ち得る事が、わたしには出来ません。

    なんだか、巣鴨地蔵通り商店街 / Sugamo Jizo-dori Shopping Streetを散策中のご夫妻の様にも思えてしまうのです。
    モデルのふたりと画家には大変失礼な話ではあります。それは承知しております。

    本作品が描かれた当時は、ギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireの詩人としての技量を顕彰すると共に、その作品群に及ぼすマリー・ローランサン / Marie Laurencinの影響力を讃えたモノであるのだろう、とは思うのですが。

    下に掲載するのは、同じ画題のポール・セザンヌ / Paul Cezanneによる『詩人の夢 / Le baiser de la muse』。ポール・セザンヌ / Paul Cezanne最初期の作品で、1859年から1860年にかけて描かれました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 09:41 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ