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『水道橋駿河台』 from 『名所江戸百景』 by 歌川広重

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    端午の節句 / Boys' Festivalの叙景、おおきく描かれた鯉幟 / Koinoboriのむこう、眼下に江戸 / Edoの街がならぶ。
    遥か西の空には、富士山 / Mount Fujiを望む事ができ、文字通りの五月晴。いや、ここは日本晴と謂うべきか。
    鯉幟 / Koinoboriは、この1匹だけではない。幾つも幾つもこの青空を泳いでいる。


    作品名:名所江戸百景 水道橋駿河台
        
    Suido Bridge And Surugadai (Suidobashi Surugadai)
         for the series One Hundred Famous Views Of Edo
    画 家:歌川広重
        Hiroshige
    美術館:中山道広重美術館岐阜県恵那市
        Hiroshige Museum of Art, Ena,Gifu Prefecture


    鯉幟 / Koinoboriの下を流れる河は神田川 / Kanda River、そしてそれに架かる橋梁は水道橋 / Suido Bridgeです。
    連作の題名『名所江戸百景 / One Hundred Famous Views Of Edo』を考慮すれば、本作の主題はあくまでもこの河と橋梁の筈です。

    ですが、何故か、この連作は、主題である江戸 / Edoの光景よりも、それを彩る脇役達の方がおおきく手前に描かれているモノが多いのです。
    こちらで既に紹介した『『糀町一丁目山王祭ねり込み / The Entrance Of The Sanno Festival Procession To Kojimachi』』も、そうですね。

    それらの作品群には、何故、そんなアプローチをしたのか計りかねるモノもあるのですが、本作品はなんとなく、その理由が解る様な気がします。

    もしかすると、鯉幟 / Koinobori神田川 / Kanda Riverを描く事によって、鯉の滝昇り / Carp Climbing Up A Waterfall、ひいてはその原典である登龍門 / The Dragon's Gate (A Gateway To Success)に見立てたのではないでしょうか。
    清流から躍り出て、大空へと飛び上がろうとする / Common Carpの様に、この鯉幟 / Koinoboriがみえるのです。

    下に掲載するのは、歌川国芳 / Utagawa Kuniyoshiによる『坂田怪童丸 / Sakata Kaidomaru』。
    金太郎 / Kintaroが抱え上げる / Common Carpの姿態は、上の作品に描かれている鯉幟 / Koinoboriの、大空にたなびく姿とよく似ています。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:32 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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