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『壁画衆人奏楽図』 of ベゼクリク千仏洞

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    ここで楽器を奏でているのは、人なのだろうか、それとも、神なのだろうか。
    聴こえてくる筈の音楽が想像の域を出る事はないが、それを奏でているこの6人のひたむきさは嫌でも解る。愉しげな表情と必死の表情。そのふたつが混在しているのだ。

    "Musicians" by anonymous

    作品名:壁画衆人奏楽図
        Musicians
    画 家:作者不詳
        anonymous
    美術館:東京国立博物館日本東京
        Tokyo National Museum, Tokyo, Japan


    10世紀から11世紀にかけて描かれた作品。
    新疆ウイグル自治区 / Shinjang Uyghur Aptonom Rayoniトルファン市 / Turpanの、ベゼクリク千仏洞 / Bezeklik Buddha Gharliriから出土したモノです。

    狭い空間の中にぎゅっと濃縮されたかたちで、6人の演奏家達が描かれていて、その肉体や表情、そしてそれを装う衣装や髪型や髭、さらには彼等が掌にしている楽器までも、そのどれをみても、興味が湧きます。

    そのなかで特にわたしが面白いなぁと思ったのは、眼の描写です。
    まるくくっきりと描かれた眼の中にある、おおきくひらかれた瞳孔 / Pupil、おそらく、演奏に携わる彼等の真剣さを描写したモノなのでしょうが、それをとおりこして滑稽な印象を受けるのです。

    そして、この眼の表情が、彼等の奏でている筈の音楽よりも、それを演奏する為に駆使している彼等の肉体の動きへと、わたしの関心を向かわせます。

    腕の動き、指の動き、それらがまざまざとみえてきそうです。
    さらに、額に滲む汗すらもみえてきそうなのです。

    下に掲載するのはジェフリー・キー / Geoffrey Keyによる『ブラス・バンド / Brass Band』。1997年の作品。
    上の作品が管楽器 / Wind Instrumentを中心とする編成なので、それに準じて選んでみました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:35 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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