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『サッフォー(女性の肖像)』 by anonymous

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    左掌にはノートと思わしき書物、右掌にはペンと思わしき筆記具、そしてその女性は沈思し熟慮している。創造の女神の訪れを待っている様に。
    でもそれとは別に、もうひとつの謎めいた感情がそこにある様な気にさせられてしまう。


    作品名:サッフォー(女性の肖像)
        Sappho (Donna con tavolette cerate e stilo)
    画 家:作者不詳
        anonymous
    美術館:ナポリ国立考古学博物館/<イタリアナポリ
        Museo Archeologico Nazionale di Napoli, Napoli, Italia


    描かれた女性の両の掌にあるふたつのモノから、詩人のサッフォー(サッポー) / Sapphoであると看做されています。
    書くモノと書かれるモノ、そのふたつが女流作家もしくは女流詩人を思わせるのです。

    しかし、それだけが理由ではきっとないでしょう。
    おおきなふたつの瞳、右の掌に携えたペンの軸先は、口許にあてられて、まるで沈黙を促している様に、秘密を共有する様に、観るモノに囁いている様にみえるのです。
    「これからさきは、ふたりだけ」
    なんだか、そんな声が聴こえてきそうなのです。

    レスボス島 / Lesbosに棲んだサッフォー(サッポー) / Sapphoは、同性愛 / Lesbianismの開祖だとも謂われています。
    わたしも、彼女の作品に触れる前に、彼女の性向を先に知りました。

    この作品は、ある女性と彼女のなりわいを描いているだけの事なのに、何故だか、空想の翼をひろげさせます。
    その向かう行方が、レスボス島 / Lesbosなのかもしれません。

    下に掲載するのはグスタフ・クリムト / Gustav Klimtによる『サッポー / Sappho』。1890年の作品。
    サッフォー(サッポー) / Sapphoといえば、彼女の悲劇的な死、悲恋によるレウカス島(レフカダ島) / Lefkada断崖からの投身を題材にした絵画が多いのですが、それでは哀しいので、この作品を選んでみました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:48 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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