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『デメトリオス1世(ブロンズの若者の頭部)』 by anonymous

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    あるべき両の瞳がないのがこわい。破損している頭部左面もその拍車をかける。
    まるで、死者の顔からうつしとったデスマスク (Death Mask)の様に想えるのだ。

    "Demetrio Poliorcetes. Un bronce monumental helenístico recuperado (Cabeza de bronce, Cat. no. 99 E)" by anonymous
    作品名:デメトリオス1世(ブロンズの若者の頭部)
        
    Demetrio Poliorcetes. Un bronce monumental helenístico recuperado (Cabeza de bronce, Cat. no. 99 E)
    画 家:作者不詳
        anonymous
    美術館:プラド美術館スペインマドリード
        Museo Nacional del Prado, Madrid, Espana


    わたしがこの作品を知った美術評論『プラド美術館の三時間 / Tres horas en el Museo del Prado』(エウヘーニオ・ドールス / Eugenio D'ors1923年初版)では、本作品を『ブロンズの若者の頭部 / Cabeza de bronce, Cat. no. 99 E』としてありますが、現在では『デメトリオス1世 / Demetrio Poliorcetes. Un bronce monumental helenístico recuperado』とされている様です。

    デメトリオス1世 / Demetrius I of Macedonとはマケドニア王国 / Macedoniaの国王です。

    その美術評論集には次の様に記されています。

    「ヘレニズム時代の- つまり、衰退期の - 作品でありながら、そしてたぶん肖像 - つまり極めて直接的に自然主義の誘惑という試練を受けた作品 - でありながら、この驚くべき頭部には、何という観念性、何という崇高な抽象力があることか!」

    これを読んでわたしは筆者とは逆の事を考えているのです。
    むしろ、ヘレニズム美術 / Hellenism Artから抜け出して、自然主義 / Naturalismに肉迫した作品なのでは、と謂う事です。

    特に、下に掲載した同じ人物を素材とした彫刻作品『マケドニア王デメトリオス1世の胸部大理石像 / Marble Portrait Bust Of Demetrius I Of Macedon』(作者不詳 ナポリ国立考古学博物館 / Museo Archeologico Nazionale di Napoli所蔵)をみると、です。
    上の作品と下の作品とを観比べると、下の作品が如何に美化され、様式化された作品の様に想えるのです。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:45 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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