『青いドレスのマルガリータ王女』 by ディエゴ・ベラスケス
2018.07.14 Saturday
作品名:青いドレスのマルガリータ王女
La Infanta Margarita en azul
画 家:ディエゴ・ベラスケス
Diego Rodriguez de Silva y Velazquez
美術館:ウィーン美術史美術館/オーストリア、ウィーン
Kunsthistorisches Museum, Wien, Austria
1659年頃の作品。
描かれているのはスペイン / Reino De Espana国王フェリペ4世 / Felipe IV de Espanaの娘、マルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ / Margarita Teresa de Espana。当時、8歳です。
彼女が2, 3歳の頃に『薔薇色の衣装のマルガリータ王女 / Infanta Margarita hacia los tres anos』(こちらで紹介済み)が、5歳の頃には『白い服の王女マルガリータ・テレーサ / La infanta Margarita』(こちらで紹介済み)が、同じ画家によって描かれています。そのどちらも同じウィーン美術史美術館 / Kunsthistorisches Museumに収蔵されていて、彼女の将来の嫁ぎ先であるオーストリア・ハプスブルク家 / Habsburgermonarchieに、彼女の容姿を伝える為に描かれたと謂います。
以上は、こちらでの記載の殆どコピー・アンド・ペーストです。
前作や前々作では、単に可愛らしいひとりの幼女が、素敵な衣装を着ている姿、そして、そこに描かれてあるあどけなさやそれを凝視する人々(作品が描かれた当時の人々は勿論、その作品を鑑賞しとているわたし達自身も含めた)の微笑ましさを堪能していれば良かったのですが、本作品はそれだけではおさまらない様な気がします。
幼女、否、少女であるよりも、王女としての自覚が本作品に抽出されている様な気がします。それは単に、自身が高貴の産まれであり、それに準じた行為や品格を常に要求されていると謂う自覚は勿論、今、こうして自身の肖像が描かれている意味さえも自覚している様に思えます。
この作品によって自身の将来が決定されるのだし、その結果、こことここにいる人々から遠くへと行かなければならない、と謂う様な。
5歳当時のマルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ / Margarita Teresa de Espanaの不機嫌そうな顔が描かれている『ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち) / Las Meninas』(こちらで紹介済)の様な、純真にして無垢な表情は決して、本作が描かれた当時の彼女からにはもう、出逢えそうもないのです。
下に掲載するのはヨハネス・コルネリス・フェルスプロンク / Johannes Cornelisz Verspronckによる『青い服を着た少女 / Portret van een meisje in het blauw』。1641年の作品です。
同時代の、少女を描いた作品でなおかつ青い衣装に身をつつんだモノを捜していて、出逢えました。
La Infanta Margarita en azul
画 家:ディエゴ・ベラスケス
Diego Rodriguez de Silva y Velazquez
美術館:ウィーン美術史美術館/オーストリア、ウィーン
Kunsthistorisches Museum, Wien, Austria
1659年頃の作品。
描かれているのはスペイン / Reino De Espana国王フェリペ4世 / Felipe IV de Espanaの娘、マルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ / Margarita Teresa de Espana。当時、8歳です。
彼女が2, 3歳の頃に『薔薇色の衣装のマルガリータ王女 / Infanta Margarita hacia los tres anos』(こちらで紹介済み)が、5歳の頃には『白い服の王女マルガリータ・テレーサ / La infanta Margarita』(こちらで紹介済み)が、同じ画家によって描かれています。そのどちらも同じウィーン美術史美術館 / Kunsthistorisches Museumに収蔵されていて、彼女の将来の嫁ぎ先であるオーストリア・ハプスブルク家 / Habsburgermonarchieに、彼女の容姿を伝える為に描かれたと謂います。
以上は、こちらでの記載の殆どコピー・アンド・ペーストです。
前作や前々作では、単に可愛らしいひとりの幼女が、素敵な衣装を着ている姿、そして、そこに描かれてあるあどけなさやそれを凝視する人々(作品が描かれた当時の人々は勿論、その作品を鑑賞しとているわたし達自身も含めた)の微笑ましさを堪能していれば良かったのですが、本作品はそれだけではおさまらない様な気がします。
幼女、否、少女であるよりも、王女としての自覚が本作品に抽出されている様な気がします。それは単に、自身が高貴の産まれであり、それに準じた行為や品格を常に要求されていると謂う自覚は勿論、今、こうして自身の肖像が描かれている意味さえも自覚している様に思えます。
この作品によって自身の将来が決定されるのだし、その結果、こことここにいる人々から遠くへと行かなければならない、と謂う様な。
5歳当時のマルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ / Margarita Teresa de Espanaの不機嫌そうな顔が描かれている『ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち) / Las Meninas』(こちらで紹介済)の様な、純真にして無垢な表情は決して、本作が描かれた当時の彼女からにはもう、出逢えそうもないのです。
下に掲載するのはヨハネス・コルネリス・フェルスプロンク / Johannes Cornelisz Verspronckによる『青い服を着た少女 / Portret van een meisje in het blauw』。1641年の作品です。
同時代の、少女を描いた作品でなおかつ青い衣装に身をつつんだモノを捜していて、出逢えました。