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『死への道』 by ロメーン・ブルックス

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    黒髪の女性が全裸で横臥している。その痩身は蒼ざめていて、生きているのか、死んでいるのか、それさえもわからない。伏せる彼女がその身を預けている白布の描写によって、不穏な予感が湧き起こるのであった。


    作品名:死への道
        Le Trajet
    画 家:ロメーン・ブルックス
        Romaine Brooks
    美術館:
    スミソニアン・アメリカ美術館アメリカ合衆国ワシントンD.C.
        Smithsonian American Art Museum, Washington D.C., USA

    1911年頃の作品。

    それを裏付け確定させる記述や論説を見出せなかったのですが、画家の『イーダ・ルビンステイン / Ida Rubinstein』(こちらで紹介済み)同様に、本作のモデルはイダ・ルビンシュタイン / Ida Rubinsteinであろうと思われます。彼女をモデルとした他の作品同様の、体躯の描写からの類推です。

    邦題は本作品が紹介されているムック『ユリイカ 総特集:禁断のエロティシズム 異端・背徳の美術史』によりました。そのカラー口絵に掲載されています。
    原題には必ずしも「死 / Death」と謂う語句はありませんが、観る者はそれを予感せざるを得ません。

    と、謂うのは、彼女が眠っているその寝具の描写なのです。
    右側の、風にたなびく様な描写は、まるで、この寝具ごと彼女が空を舞い上がり、一直線に黄泉へと向かっている様に思えるからです。

    だからなのでしょうか。こちらで、死者もしくは死に瀕している者を描いたラファエル前派 / Pre-Raphaelite Brotherhoodの諸作品と本作品をくらべた論説があります(但し英文です)。

    下に掲載するのは、カール・ラーション / Carl Larssonによる『病みあがり / Convalescence』(邦訳は拙訳です)。1899年頃の作品です。
    その論説の中で紹介されています。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:13 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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