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『画家の自画像』 by 横尾忠則

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    まっかな背景にうかぶひとりの男性の頭部。
    その存在を御構い無しに、稚戯にも似た描線が描き散らされている。山々、太陽と雲、流れる河に、育つ樹々。
    そして、それらの手前にある人物? がひとつの星をみつける。

    "Artist By Artist (Self Portrait)" by Tadanori Yokoo

    作品名:画家の自画像
        Artist By Artist (Self Portrait)
    画 家:横尾忠則
        Tadanori Yokoo
    美術館:富山県美術館富山県富山市
        
    Toyama Prefectural Museum Of Art And Design,
        City Of Toyama, Toyama Prefecture

    1982年の作品。

    男性の頭部が画家自身のそれである事から、画題の意味はすぐに解ります。
    しかし、その存在を無視する様に、さもなければ、はなっから存在していない様に描かれている描線は一体、なんなのでしょう。

    上に綴った様に、ある景観を非常に簡単な描線で、と謂うよりも非常に幼い描線で描いたモノである、と謂うのは解ります。
    もしかしたら、画家の眼前にある光景なのかもしれません。

    では、画面下方にある人物はだれなのでしょう。彼の視線は点線の矢印で示されており、その向かう先はひとつの丸印です。その丸印はその他の描線との関係から、宙空にある星のひとつの様に思えます。

    しかも、画家の頭部もまた、その丸印を仰ぎみているのです。

    下方にあるのは実は、画家の幼い頃の姿であって、その幼い彼がみているモノとおなじモノを、現在の画家自身もいまだにみている。
    そんな解釈も出来そうなのではありますが。

    下に掲載するのはフランシス・ベーコン / Francis Baconによる『自画像 / Study For Self-Portrait』。
    同じく1982年の作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:46 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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