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『シャルル7世戴冠式のジャンヌ・ダルク』 by ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル

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    甲冑を身にまとったそのヒトは、右掌にある旗をおおきくかざす。ながくのびた栗色の髪と下半身をおおうスカートで、そのヒトが女性であると知れる。
    頭部には光背 / Aureolaが認められ、それをしってかしらずか、その場のだれしもがこうべをたれ、りょうの掌を組む。


    作品名:シャルル7世戴冠式のジャンヌ・ダルク
        
    Jeanne d’Arc au sacre du roi Charles VII, dans la cathedrale de Reims
    画 家:ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
        Jean-Auguste-Dominique Ingres
    美術館:ルーブル美術館フランス共和国パリ
        Musee du Louvre, Paris, France


    1854年の作品。

    描かれた情景は、画題にあるとおり、ランス / Reimsにあるノートルダム大聖堂 / Cathedrale Notre-Dame de Reimsにおいて挙行された、シャルル7世 / Charles VIIの即位、すなわち彼の戴冠式/ Sacreにおけるジャンヌ・ダルク / Jeanne d'Arcを描いた作品です。1429年の事です。

    この作品を初めてみたのは、子供向けの人物図鑑です。
    そこには、ジャンヌ・ダルク / Jeanne d'Arcの生涯が綴られており、彼女の肖像画として掲載されていました。掲載された作品に関してはなんの説明もありません。その記事で紹介されている女性が、この甲冑の女性であると理解出来るだけです。

    だから、ずっと、この作品はもっとおおきな作品の一部で、そこに描かれた数多くの人物達のそのひとりとして、彼女が登場しているモノの様に思っていたのでした。
    わたしは、ジャック=ルイ・ダヴィッド / Jacques Louis David描く『ナポレオンの聖別式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠 / Le Sacre de Napoleon』(こちらで紹介済。大昔の記事なので恥ずかしいです)の様な歴史画を想像していたのです。

    ですが、実際には、この作品はこのかたちこのおおきさで描かれているだけなのです。
    だとしても、彼女の肖像であるとしたら、それ以外のおおくの事物や人物が克明に描きこまれています。
    と、謂うのは、この瞬間がおそらく、短い彼女の人生のなかの、その頂点がこの時だからなのでしょう。

    戦闘に参加するために、彼女の髪は短く刈り込まれていた筈なのに、この作品ではながくそして豊かではあります。

    下に掲載するのはジュール=ウジェーヌ・ルヌヴー / Jules Eugene Lenepveuによる『ランスでシャルル7世の戴冠式に現れたジャンヌ・ダルク / Sacre de Charles VII a Reims par l'archeveque Charles de Chartres』。1889年から1890年頃の作品。
    と、謂う事は、上の作品よりも後に描かれた事になります。
    画面中央で跪く人物がシャルル7世 / Charles VII、その彼に冠を授けているのはジャンヌ・カナール司祭 / PretreJean Canard、そして画面右で旗を掲げているのがジャンヌ・ダルク / Jeanne d'Arcであると思われます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:51 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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