<< December 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< Raquel Welch in "Fantastic Voyage" | main | 詩『あしもと:Under My Feet』 >>

『ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ)』 by ラファエロ・サンツィオ(ラファエロ・サンティ)

0
    この作品は既に同じ画家の『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』(こちらで紹介)の中で掲載し、なおかつ、その画家の『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』(こちらで紹介済み)でも言及していますが、あらためてこちらで紹介します。



    作品名:ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ)
         La Velata
    画 家:ラファエロ・サンツィオ(ラファエロ・サンティ)
        Raffaello Sanzio (Raffaello Santi)
    美術館:
    ピッティ美術館(パラティーナ美術館)イタリア共和国フィレンツェ
        Palazz Pitti, Firenze, Italia

    1516年の作品。

    と、謂うのは、本作品を含めたみっつの作品で描かれている女性は、どれも同じモデルが勤めているとされているからです。
    そして、その女性は、『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』の名をとってラ・フォルナリーナ / La Fornarinaと呼ばれています。画家の最愛のヒトなのです。

    ラ・フォルナリーナ / La Fornarinaはパン屋の娘と謂う意味ですが、実際に彼女がパン屋の娘 / La Fornarinaだったか否かは不明です。
    ただ、そこで想定される出自から、永く人々から愛されているのです。

    制作年代を順番にみていくと、『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』が1513年から1514年頃の作品でこれが最初です。その次に続いて1516年制作の本作があり、最後に1518年から1519年頃に制作された『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』が続きます。

    聖母マリア / Maria, mater Iesuに扮した『小椅子の聖母 / Madonna Della Seggiola』は、画家とモデルとの関係は、それ以上のモノを類推させません。勿論、そこには素敵な女性が美しく描かれている訳で、そこから幾つも物語を綾なす事は可能でしょうが、ただ徒らに妄想を逞しくさせるだけです。

    それに続いて描かれた本作は、花嫁 / Brideの姿であって、『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』は裸体画なのです。なんだか、ブライアン・フェリー / Bryan Ferryのアルバム『ベールを脱いだ花嫁 / Bride Stripped Bare』と謂う言葉が頭に浮かび、徒らに逞しくされたモノにさらに拍車がかかりそうです。

    本作と『若い婦人の肖像(ラ・フォルナリーナ) / Ritratto di giovane donna (La Fornarina)』を並べてみて、この2作品と同様に同一人物を裸体姿と着衣姿で描いたモノに、フランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaの『裸のマハ / La Maja Desnuda』と『着衣のマハ / La Maja Vestida』(2作品共にこちらで紹介済み)が思い当たります。
    だけれども、フランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaの2作品には、画家とモデルとの関係性は希薄です。第一に、その2作品にはマヌエル・デ・ゴドイ / Manuel de Godoyと謂う依頼主があるのです(その人物の肖像画『マヌエール・ゴドイの肖像(オレンジ戦争指令官としてのゴドイ) / Manuel Godoy, principe de la paz』(こちらで紹介済み)もフランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaが手掛けています)。
    だから、ラファエロ・サンツィオ(ラファエロ・サンティ) / Raffaello Sanzio (Raffaello Santi)の2作品とはちょっと意味合いが違います。

    下に掲載するのはアロンソ・サンチェス・コエリョ / Alonso Sánchez Coelloによる『王女イサベル・クララ・エウヘニア / Infanta Isabel Clara Eugenia』。1579年の作品。
    描かれた人物は、題名にある様にイサベル・クララ・エウヘニア / Isabella Clara Eugenia、ヴェール / Veilを被った花嫁 / Brideで画像検索して出逢えました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:02 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 08:02 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ