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『みつまたわかれの淵』 from 『名所江戸百景』 by 歌川広重

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    眼下にあるのは、あおい水面。その水面のむこうにはみどりがひろがり、遥かには富士山 / Mount Fujiが望める。
    そのあおさをことさらに強調するかの様に、しろい帆をかかげた幾艘もの舟が行き交う。


    作品名:名所江戸百景 みつまたわかれの淵
        Mitsumata Wakarenofuchi

         for the series One Hundred Famous Views Of Edo
    画 家:歌川広重
        Hiroshige
    美術館:国立国会図書館東京都千代田区
        National Diet Library, Chiyoda City, Tokyo Metropolis


    1856年頃の作品。

    描かれている水面は隅田川 / Sumida River、その向こうが箱崎 / Hakozakiです。

    題名となっている地名「みつまたわかれの淵 / Mitsumata Wakarenofuch」の前半部、"みつまた / Mitsumata : Three‐forked"とは、みっつの川、すなわち隅田川 / Sumida River小名木川 / Onagi Riverと箱崎川 / Hakozaki Riverが合流している地点であるからです。
    そして、その後半部、"わかれの淵 / Wakarenofuchi : Parting Pool"とは、そこが川のみずと海のみず、すなわち真水と海水の境界であるからです。

    もっとロマンチックな由来を想像していたので、ちょっとがっかりです。
    でも、逆にそんな地形上の特色を、そんなロマンチックな語句で描写したところにこそ、当時のヒトビトの感性の有様を見出すべきなのでしょうか。

    下に掲載するのは司馬江漢 / Shiba Kokanの『総州利根川今井渡図 / Sousyu Tonegawa Imaiwatashi』。
    帆船 / Sailing Shipと富士山 / Mount Fujiが描かれている作品を捜していて、出逢えました。描かれている水面は江戸川 / Edo Riverです。
    猶、この作品は1812年頃、つまり上の作品よりも成立年が旧いのです。
    歌川広重 / Hiroshige浮世絵 / Ukiyo-eで、司馬江漢 / Shiba Kokanが洋風画 / Western-style Yoga Paintingと、教科書的な印象に則ってしまうと、ちょっと意外な気もします。

    "Sousyu Tonegawa Imaiwatashi" by Shiba Kokan

    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:56 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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