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『着物を着たパリ娘』 by アルフレッド・ステヴァンス

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    あお着物をはおった女性のうしろ姿。右掌に団扇をもつそのヒトは、じっと鏡にみいっている。彼女の瞳にはなにがうつるのだろう。ほのかなあかりに照らし出されている、黄金色を背景に描かれた花々、そして、それと競うかの様に、花瓶にある花々があかく映える。


    作品名:着物を着たパリ娘
        La Parisienne japonaise
    画 家:アルフレッド・ステヴァンス
        Alfred Stevens
    美術館:リエージュ近代美術館ベルギーリエージュ
        
    Museum voor moderne en hedendaagse kunst, Luik, Belgium

    1872年の作品。
    ジャポニスム / Japonismeに分類される作品です。

    女性が鏡を覗き込んでいる構図は、おそらく、画家が着物の美しさを描きたかったからなのでしょう。
    だからといって、女性の後ろ姿だけを描くのも面白くない。(男性である)画家はそう思っただろうし、もしかしたら描かれる女性もそう思ったかもしれない。
    その結果として、鏡を覗き込み、そこに映し出される女性の姿となったのでしょう。

    ここには3種類の花々があります。
    女性の着物の柄と、のこりの2種類の花々は鏡のなかです。
    そのひとつは、画面左にある花瓶に挿された花々で、もうひとつは、画面右側にある花々です。黄金色に背景に浮かび上がる後者は、東洋風、和風の筆致の様に思えます。屏風かなにか、その一部の様に思えるのです。
    そうやってみると、画面左の花々だけが現実に咲く花々の様に思えるのですが、この花々も鏡像、いや、虚像と謂った方がいいかもしれません。

    日本人の観点からみると、着物の着方、帯の締め方に違和感を持ちますが、黄金色に映える青の配色が美しく、個人的にすきな作品ではあります。
    女性の頬がほんのりとあかみをたたえているのも、好ましく思えます。

    下に掲載するのは、ベルト・モリゾ / Berthe Morisotによる『化粧をする後向きの若い娘(鏡の前の女性、化粧室の婦人) / Jeune femme de dos a sa toilette』。1875年から1880年頃の作品。
    ジャポニスム / Japonismeに分類され得る作品ではありませんが、鏡にあいたいしている女性、しかもその後ろ姿がこの作品の主題であるので、選んでみました。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:46 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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