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『偽善』 by フェリシアン・ロップス

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    頭隠して尻隠さず / That's Behaving Like An Ostrich.、のその逆。


    作品名:偽善
        Hypocrisie
    画 家:フェリシアン・ロップス
        Felicien Rops


    1893年の作品。

    描かれているのは、寝室のなかに佇むある裸婦の情景です。彼女は一切を纏わない代わりに、自身の臀部に仮面 / Masque、仮面舞踏会 / Bal masqueで身につける様な、を装着しています。そして、後ろ姿の彼女の容貌も表情も、ここには描かれてはいません。

    それをもって、空想を逞しくすれば、いくらでも、本作品に描かれている情景は説明が出来そうな気がします。
    仮面舞踏会 / Bal masqueで出逢った、名も知らぬ、顔もしらぬ、ひとりの女性との情事、もしくはその後を描いたのであろう、とか。
    いや、そんな高尚なモノではなくて、娼館での馴染みのおんなの戯れをそのまま描いたのだろう、とか。

    だけれども、表題として掲げられた『偽善 / Hypocrisie』と謂う語句の説明にはなかなか辿り着けないのです。画家は、果たして、どんな意図をもって本作品を『偽善 / Hypocrisie』と名付けたのでしょうか。

    例えば、おんなの真の姿は、顔面にあるのではない、その臀部にこそあるのだ、と警句めいた事を思いついたとしても、その表題とは合致してくれないのです。

    と、同時に、もっと直裁であけすけな言葉を弄び始めると、途端に、自身の性向やら性癖やらが露わになってしまいそうに思えます(そこまで考えたその内容については書きませんよ)。
    もしかしたら、そんな事へと想いが至ってしまい、そして、慌てるその心情そのものを画家は『偽善 / Hypocrisie』と呼んでいるんでしょうか。

    もっと素直に白状すればいいのに、とでも。

    下に掲載するのはチャールズ・ハーマンズ / Charles Hermansによる『仮面舞踏会にて / At The Masquerade 』(邦題は拙訳です)。
    制作年は不明なのですが、フェリシアン・ロップス / Felicien Ropsとこの画家は同時代の人物です。
    それになんとなく、ビフォア・アンド・アフター / Before And Afterという気がしないでもありません。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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