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『ボトルラック(瓶乾燥器)』 by マルセル・デュシャン

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    いくつかの円形を繋ぎ合わせて、円錐の様な紡錘の様な骨組みを形作る。そしてそれらの円形の辺に、いくつもいくつも突起を付け加える。


    作 品:ボトルラック(瓶乾燥器)
        Bottle Rack or Bottle Dryer
    画 家:マルセル・デュシャン
        Marcel Duchamp
    美術館:紛失 / Lost


    1914年の作品。
    現物は喪われており、そのレプリカ / Replicaが現在、フィラデルフィア美術館 / Philadelphia Museum of Art等に収蔵されています。

    画家の作品『 / Fontaine』をこちらで紹介した際に、掲載してありますが、あらためてご紹介します。
    / Fontaine』と並ぶ、画家のレディ・メイド / Ready-madeを代表する作品です。

    画家は、バザール・ド・ロテル・ド・ヴィル / Bazar de l'Hotel de Villeで購入したボトルラック(瓶乾燥器) / Bottle Rack or Bottle Dryerにサイン等を記載して、自身の作品として発表した訳ではありますが、わたしには、この作品が他のレディ・メイド / Ready-madeとは少し違った印象を抱きます。
    と、謂うのは、一見して、このオブジェがなんなのか、その正体が解らないからです。

    人体を矯正するコルセット / Corsetを裏返し、人体からナニカを矯正する為のモノの様にもみえますし、拷問器具の鉄の処女 / Iron Maidenの雛形にもみえるのです。

    本来は、その名の如くそこにある幾つもの突起に洗浄済みの瓶を乗せて乾燥させるのが、その役割なのでしょうが、突起がとても攻撃的な存在に、わたしにはみえてしまうのです。

    当時は、それは、その時代の最先端のファッションを演出する場、デパート / Department Storeで販売されていた、お洒落な実用品だったのでしょう。
    でも、現在の視点でそれをみれば、無骨な骨格以外のナニモノでもないのです。
    これを骨組みにして、ある造形物をこれから創るんだよ、とでも謂いたげな佇まいなのです。だから、画家は敢えて、未完成なモノ、下拵えの様なモノを呈示したのだ、そんな解釈も可能でさえあります。

    もしも本作品の定義する言葉が、レディ・メイド / Ready-madeであるとしたら、その呼称は、時代の経過や風化によって、その作品のみえかたが変わってしまう事も、引き受けての事なのでしょうか。
    少なくとも、似て非なる用語、ポップ・アート / Pop Artと謂う形容を与える事は、本作品には不可能な様に思えます。

    下に掲載するのはアウグスト・マッケ / August Mackeによる『ファッション・ショップ / Modegeschaft (Fashion Shop)』。1913年の作品。
    上の作品の原型であるボトルラック(瓶乾燥器) / Bottle Rack or Bottle Dryerは、この様な店頭で販売されていたのでしょう。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:51 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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