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『酒を飲む女または二日酔い』 by アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

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    ふたつの題名がある。
    ひとつは解る。ある女性がちいさな円卓に肘をつき、その円卓には酒瓶とおもわしきモノとそこから注がれたらしい、呑みかけのグラスがあるからだ。
    しかし、もうひとつは解らない。その女性の表情には、つよい意思の様なモノが感じられるのだ。


    作品名:酒を飲む女または二日酔い
        Gueule de Bois / La Buveuse
    画 家:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
        Henri de Toulouse-Lautrec
    美術館:トゥールーズ=ロートレック美術館フランス共和国アルビ
        Musee Toulouse-Lautrec, Albi, France


    1889年の作品。
    同じ画家の、同じ題名の作品で丁寧に彩色されたモノ(こちらで紹介されています)も存在します。
    そちらではなくて、こちらを紹介するのは、『世界名画の旅〈2〉フランス編2』(編:朝日新聞日曜版編集部 刊:朝日文庫)に掲載されていて、そこでわたしが知ったのが、上の作品だからです。

    勿論、それだけではありません。
    画家の眼前にある光景を、その場の勢いで描いてしまったかの様な印象を受ける、上の作品の方が、この画家らしい様に思えるからです。

    描かれている女性は、シュザンヌ・ヴァラドン / Suzanne Valadon。当時の彼女は、画才をピエール=オーギュスト・ルノワール / Pierre-Auguste Renoirに見出されたばかりの頃です。彼女自身の作品が世に顕れるのは、もう少し先の事です。

    描かれた女性の、そんな後々の生涯とその結果に遺された作品群を思うと、二日酔い / Gueule de Boisと謂う画題はなんとなく納得が出来ません。
    彼女が険しい表情をしているのは、決して、その円卓の上にある酒のせいばかりではない様に思えるのです(お酒つよそうだなぁ、呑むの好きなんだろうなぁ、とは思えるのではありますが)。

    下に掲載するのは、パブロ・ピカソ / Pablo Picassoによる『酒を飲みながらいねむりをする女性/ Drunk Woman Is Tired』。1902年の作品。
    上の作品と同画題を捜して出逢えたのですが、描かれた女性の表情はまるっきり異なります。



    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:48 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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