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『近衛兵たちに護られたモロッコのスルタン(モロッコのサルタン)』 by ウジェーヌ・ドラクロワ

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    馬上のその人物だけをとりだしてみてみると、落ち着かない。彼の恰幅の良さも手伝って、重心が上の方にある様に思えるからだ。
    その人物と、彼を乗せる白馬、そしてその周囲に佇む近衛兵 / Garde royale、その全体があって始めて調和がとれる様にみえる。
    とは謂うモノの、彼の背後から差し出された日除けの傘の、ちいささとたかさに、滑稽味を感じぜざるを得ないのだ。

    "Moulay Abd-er-Rahman, sultan du Maroc, sortant de son palais de Meknes, entoure de sa garde et de ses principaux officiers" by Ferdinand Victor Eugene Delacroix
    作品名:近衛兵たちに護られたモロッコのスルタン(モロッコのサルタン)
        
    Moulay Abd-er-Rahman, sultan du Maroc, sortant de son palais de Meknes, entoure de sa garde et de ses principaux officiers
    画 家:ウジェーヌ・ドラクロワ
        Ferdinand Victor Eugene Delacroix
    美術館:オーギュスタン美術館フランス共和国トゥールーズ
        Musee des Augustins, Toulouse, France


    1845年の作品。

    画題は、1832年に政府の外交使節として随行したモロッコ王国 / Kingdom Of Moroccoでの見聞を基にしたもので、描かれているモロッコのスルターン / Sultans du Marocはアブドゥルラフマーン / Abderrahmane ben Hichamです。

    本来ならば、本作品にあるべきは描かれた人物の権威や尊厳なのでしょうが、それとはすこし違った印象を抱いてしまいます。
    しかしながら、それは他国人である画家の眼を通してからこそ感ずる事なのか、それとも、作品制作時から1世紀以上も後の現代の視点でみているからこそなのか、それは判別する事が出来ません。尤も、そう感じてしまうのは実はわたしだけの個人的な、特殊な視点かもしれないのです。

    下に掲載するのは同じ画家による『モロッコでのユダヤ人の結婚式 / Noce juive dans le Maroc』。1841年の作品です。
    上の作品との対比から、モロッコ王国 / Kingdom Of Moroccoの市井の光景を題材とするモノを選んでみました。
    尚、この作品の主人公たる花嫁は、画面左で踊りを披露している女性との事です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:45 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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