<< June 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< Clara Bow in "It" | main | 詩『ひざ小僧:My Knees』 >>

『舟遊び』 by クロード・モネ

0
    季節はおそらく夏。一服の涼を求めて小舟に乗り、そして木陰でのしばしの憩いの時であろう。
    舟に乗る女性ふたりの衣服はしろくかろやかだ。そのしろさが木陰にある水面にしずかに映えている。


    作品名:舟遊び
        On The Boat
    画 家:クロード・モネ
        Claude Monet
    美術館:国立西洋美術館東京台東区
        
    The National Museum Of Western Art, Tokyo, Taito, Tokyo

    1887年の作品。

    描かれた場所は、当時の画家が棲んでいたジヴェルニー / Giverny近隣のエプト川 / Epteであり、舟にのるふたりの女性は、シュザンヌ・オシュデ / Suzanne Hoschede-Monetブランシュ・オシュデ / Blanche Hoschede-Monet(どちらがどちらなのでしょう)。後の1892年、画家はこのふたりの女性の母親アリス・オシュデ / Alice Hoschedeと結婚する事になるので、現在の視点からみれば、未来の娘達を画家は描いた事になります。

    と、作品の背景となる情報は殆ど出揃っているのですが、それにも関わらずに、不思議な印象が本作品にはたたえられている様にも思えます。

    それは、舟の前部が描かれておらず、漕手が不在である事によるのかもしれません。舟を描くのに際し、こういうトリミングは少し意外に思えます。

    それとも、この作品を描く際の画家の位置なのでしょうか。水面からみれば随分と上の方、もしかすると本作品に陰をさしている樹木の場所にある様にも思えます。実際はその樹木の根元、岸辺なのでしょうが。

    だからなのでしょうか。この作品はこれ単体で完結するのではなくて、幾つもの連続する情景を描いた連作の、そのひとつの様にも思えます。
    実際に画家は『舟遊び(ノルヴェジエンヌ号で) / En norvegienne』(1887年の作)と謂う同画題の作品を描いています。

    下に掲載するのは鈴木春信 / Suzuki Harunobuによる『舟中蓮とる二美人 / Women Gathering Lotus Blossoms』。1765年の作品です。
    印象派 / Impressionnismeにはいくつも同じ画題の作品が散見されていて、目移りしてしまったので、敢えてこちらを選んでみました。上の作品にジャポニスム / Japonisme云々を見出だすのは、難しいのではありますが。
    その画題でもある / Lotusは7〜8月頃に開花し、季語は晩夏です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:02 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 09:02 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ